SNSによる誹謗中傷の問題 | がんちゃんの雪山讃歌

がんちゃんの雪山讃歌

石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

最近女子プロレスラーがSNSで誹謗中傷を受けて自ら命を絶った。

 

芸能人や政治家の発言が集中砲火を浴びるといったケースは今始まったことではなく、これを発端に精神を病んでしまうという人も一定数いるようだ。

 

登山の世界でも特に山岳遭難後のSNSでの誹謗中傷は度を超えている感がある。

事実かどうかわからない情報を元にした個人の特定と攻撃。

下手をすると救助された人たちは「このまま救助されずに死んだ方がマシだった」と感じてしまうのではないか。

 

SNSやインターネットがなかった時代は1人の発言が世界中に広がるようなことはなく、それに対して反応されるということもなかった。

今では誰でも簡単に情報や意見を世界中に発信できて、誰でもそれに対して反応できてしまう。

発信者が有名人であればあるほど影響も大きくなり、それに対するレスポンスも比例して大きくなる。

発信者も一人の人間なのだから同じ意見の人もいれば異なる意見の人もいる。

発信者と意見が異なる人が過剰に発信者を攻撃し、それに対して他の人もそうだそうだと便乗する。

 

「集団リンチ」という言葉がある。

 

昔は集団により1人の人間が身体的に攻撃されることをそう呼んでいたが、今は精神的に攻撃されるパターンが多いのではないだろうか。

 

自分も初めて知ったが「全人的苦痛」という言葉があるらしい。

身体的な苦痛だけじゃなくて精神的、社会的、スピリチュアル的な苦痛がトータルで人間の苦痛になるのだという考え方だ。

 

SNSで誹謗中傷を受ければその言葉自体に傷付き、更にそれが多くの人に晒されるという二重苦を味わうことになる。

 

ブログもそうだが、SNSで何か書く時は次2点を常に意識したいと思っている。

 

「その一言、本人の目の前で言えますか?」

「みんなの前で言うべきですか?」

 

リアルに人の目の前で言えないことはネットでも書くべきではない。

 

ネットやメディアのちっぽけな世界から雄大な山や自然の中に飛び出せばいい。

人を傷つけようなんて気持ちは一切消え失せてしまうだろう。

 

こんな景色みたら下界の喧騒なんてどうでもよくなる。

 

山に泊まって癒されよう。