「ヤマレコ」か「ヤマップ」か 登山用SNSについて | がんちゃんの雪山讃歌

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石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

登山用SNSは事実上ヤマレコとヤマップに二分されている。

 

登山用SNSとしてのパイオニアはヤマレコ。「登山用SNS」というジャンルを世に確立した功績は大きい。

一方ヤマップはSNSというより登山用アプリという位置付けで2013年にスタート。スマホメインで登山を楽しむ若者を中心に利用者を増やしてきたという印象がある。

 

ヤマップはアプリ中心、ヤマレコはWEB中心というイメージはあるものの、双方ともWEBとアプリの垣根はほぼないと言っていい。

 

どれくらい利用されているのか少し調べてみた。

  • ヤマップはアプリダウンロード数150万件(2019年11月時点)
  • ヤマレコはユーザー数47万人(2020年4月時点)

ということで単純比較はできないが後発にも関わずヤマップの勢いがすごい。

やはりスマホアプリの手軽さが功を奏した形だろうか。

 

自分は2011年からヤマレコを使っている。

 

当時一緒に山に登った同僚と写真を共有するサイトを探していた時にたまたまヤマレコを発見した。

その時から基本的にすべての山行記録をヤマレコに登録してきたので自分の登山人生が詰まっていると言っても過言ではない。

写真の共有はもとより、GPSトラックログを記録したり、山行計画を立てたりSNSとしての機能だけでなく登山に必要な機能が一通り揃った総合登山サイトという位置付けになってきている。

 

一方ヤマップはスマホのGPS機能や地図を使ってログを取りながら、ナビゲーションしながら登り、撮った写真もそのまま記録としてアップロードできる。スマホだけで計画、山行、記録まで完結できる優れもののアプリだ。(最近はヤマレコアプリでも可能になっている)

特筆すべきは「みまもり機能」というもので、スマホのBluetoothを使って他の登山者のアプリと通信することで登山者本人のスマホの電波が入らなくてもすれ違った登山者の電波が入った時点で位置情報をヤマップのサーバーにアップロードしてくれるというものだ。

 

ヤマレコの特筆すべき機能は「みんなの足跡」

長年蓄積されてきたユーザーのトラックログを地図上にポイントして「夏山」「冬山」「スキー」といったジャンルごとにみんなが歩いた場所を把握し計画の立案に生かすことができる。

初めて行く山域ではかなり心強い。

また、地図上にある登山道の位置が変わっているような場合でも足跡を見れば正しいルートが一目瞭然でわかる。

 

ざっくり特徴をまとめるとこんなイメージを持っている。(個人的な主観です)

 

◆ヤマレコの特徴

  • WEBメイン。
  • ルート、写真、感想など内容がしっかりした山行記録が多い。
  • 古巣のユーザーが多い。
  • 山行記録が検索しやすい。
  • みんなの足跡等を利用することで山スキーを含むバリエーションルートの計画が立てやすい。

 

◆ヤマップの特徴

  • スマホアプリメイン。
  • 新しいユーザーが多い。
  • 活動日記(山行記録)の品質にバラツキが多い。
  • 活動日記の検索がやりにくい。(例えばどこの山の山スキーの記録を検索、というのがやりづらい)
  • みまもり機能による位置情報の共有ができる。
  • メールマガジンのクオリティが高い。
  • マーケティングは上手い。

自分の場合やはり使い慣れたヤマレコがいいなと思うし、これだけ記録が蓄積されてしまうと他に乗り換えにくいという事情もある。

何より登山用SNSの分野を開拓したヤマレコに敬意を表してこのまま使い続けたいと思う。

 

ヤマレコのランキング機能。自分の山行を分析できるので楽しい。

 

同じくヤマレコのみんなの足跡機能。他のユーザーの足跡を見ることができるので便利だ。