中央アルプスが国定公園になったというニュースを目にした。
ハッとした。
中央アルプスって国定公園じゃなかったの?
調べたら元々中央アルプスは「中央アルプス県立自然公園」ということで国定公園ではなかったようだ。
2020年3月27日に晴れて国定公園になったらしい。
というか、そもそも「国定公園」と「国立公園」の違いって何なんだっけ?
自分の中でもかなり曖昧になっている。よくわかっていない。
これも調べたらどうやらこういうことらしい。
◆国定公園
国定公園(こくていこうえん)とは、日本において国立公園に準じる景勝地として自然公園法に基づいて環境大臣が指定した公園。国立公園が国の直接管理なのに対し、国定公園は都道府県が管理する。
◆国立公園
日本における狭義の国立公園は、自然公園法に基づき、日本を代表する自然の風景地を保護し利用の促進を図る目的で、環境大臣が指定する自然公園のひとつである。国定公園が都道府県に管理を委託されるのに対し、国立公園は国(環境省)自らが管理する。日本の国立公園の面積の約60%が国有地である。
国立公園が国の管理で国定公園は都道府県管理。つまり国立公園の方が格上というイメージだ。
富士山、北アルプス、南アルプス、白山、奥秩父、妙高、尾瀬などみんなが良く知る百名山を擁する地域はすべて国立公園に指定されているのになぜ中央アルプスは国定公園にすら指定されていなかったのか。
調べてみると興味深い記述があった。
飛驒山脈は中部山岳国立公園に、赤石山脈は南アルプス国立公園に指定され、国立公園として自然の保全が図られているが、木曽山脈は国定公園にさえ指定されていない。隣の御嶽山も同様の扱いで、これは木曽ヒノキを主とする林業に配慮したものである。
木曽地域は昔からヒノキの産地で林業が盛んだった。
国立公園に指定してしまうと樹木の伐採ができなくなるからあえて指定してこなかった、ということなのだろう。
今回国定公園に指定されたことで特別保護区においては植物を伐採したり、建物を建てたりということができなくなる。
落ち葉ですら採取することができなくなるので原則一切手を付けたらダメ、という状況になる。
一登山者としては自然保護の観点から今回の指定は良い話なのではないかと思っている。
木曽駒ヶ岳が国立公園でも国定公園でもなかったという事実に驚いた。