2018年の山行を振り返って…後編(7月~12月) | がんちゃんの雪山讃歌

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石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

昨日で仕事を終えて今日から休みに突入!ということで今年最後の山を楽しもう!

 

…とその前に、昨日に続いて今年後半の山行を振り返ってみたい。

 

まずは7月、新潟港からフェリーに乗って小樽へ…念願の北海道遠征を果たすことができた。

それまで北海道は春の羊蹄山とニセコアンヌプリを滑ったことがあったが、それ以外は行ったことがなかった。

本当なら大雪山~トムラウシ山をテントでガッツリ歩こうと考えていたのだが予報が悪かったため急遽利尻山へ転進。

ピーカンというわけにはいかなかったが雲海の絶景を楽しむことができた。

利尻山へ向かう途中のフェリーから利尻山と初対面。

 

利尻山の後はゴールデンルートということで礼文島へ移動。

礼文岳はそれほど楽しくないと聞いていたので、キャンプ場を起点にピークは踏まずにトレッキングを楽しんだ。


礼文島では緑ヶ丘公園のキャンプ場を起点にトレッキングを楽しんだ。

固有種のレブンウスユキソウとも会うことができた。

 

次は礼文島を離れて旭川へ移動した。

次はいよいよ大雪山を歩く。テン泊縦走は天気の関係で厳しかったが日帰りで旭岳~黒岳をガッツリ周回できた。

初めての大雪山は想像以上に雄大で北海道の山の懐の深さを改めて実感することとなった。

大雪山はデカかった!本州では味わえない類の山だと思った。

 

北海道遠征の最終日は隣の十勝岳へ。

天気が悪いことはわかっていたのでピークハントと割り切って速攻登山とする。

基本ガスガスであまり景色は見れなかったが火山特有の荒々しい山容を感じながらの山行となった。

十勝岳…山頂はガスガスで何も見えず

 

こうして悪天候の間を縫うように百名山三山を登ることができた。

登山はもちろん、北海道旅行も非日常的で想い出に残る山旅となった。

 

そして2018年後半のハイライトは「沢登りデビュー」だった。

記念すべき最初の沢登りはやはり白山。

市ノ瀬から岩屋俣谷を詰めて別山へ登り詰めるというものでYSHR先生の手ほどきを受けた。

「初心者も連れてったことがある」と言われてノコノコと付いていったのだが、やばい滝の高巻きがあり到底初心者向けとは思えない。

結果的には無事登頂を果たしたがハラハラドキドキの沢デビューとなった。

でもこれで夏の山の楽しみ方がまたひとつ増えたことになる。

7月22日 沢登りデビュー!(岩屋俣谷-別山平-別山-チブリ尾根・周回)

 

2回目の沢は笠ヶ岳の穴毛谷へ。

かねがねスキーで滑りたいと思っていた谷だったがまさかの沢デビュー。

雪渓から花畑までバリエーション豊富なルートを存分に楽しむことができた。

8月5日 笠ヶ岳(穴毛谷~クリヤ谷・周回) 夏道では味わえない絶景。

 

8月19日 四ッ岳(大滝川左俣から) 藪漕ぎが大変だった。

 

9月には故郷山行として「櫛形山」へ登った。

甲府盆地から見るとめちゃくちゃ存在感のある山なのだが自分は基本的に森林限界を超えたいタイプなので森の山の代名詞である櫛形山にはこれまで登ったことがなかった。

この日はそれほど予報も良くなかったのと花の時期も終わって紅葉時期までの端境期だったためお茶濁し的な意味合いも含めこの山へ登ることにした。

だが、この山の森は想像以上に雰囲気が良く、北岳などの南アルプスの眺望や富士山なんかも望むことができて正直良い意味で期待を裏切られた。

お気に入りの山のひとつになったと思う。

9月9日 櫛形山はすばらしい森の山だった。

 

9月16日には再び故郷山行ということで久しぶりに鳳凰山へ。

この日も天気予報が微妙だったが大好きな白砂ビーチもしっかり眺めて歩いて堪能できたのでよかった。

9月16日 鳳凰山。薬師岳~観音岳の稜線の雰囲気は最高。

 

9月22日には初めて栃木の山へお邪魔した。

まず登りたかったのは日光の代名詞ともいえる男体山と那須岳だ。

連休だったせいで全般的に人混みがひどかったが、なにせ初めての山なのでドキドキしながら登ることができた。

両山とも少しマイナーなルートを絡めることで静かな山域も味わうことができたし、旅行を兼ねることで色々な新しい発見もあった。

9月22日 ガスガスの男体山。下山後はもちろん宇都宮餃子(笑)

 

9月23日 那須五山を縦走した

 

9月26日には再び白山へ。

平瀬道から登って中宮道からワリ谷を下った。

沢登りというか沢下りだ。

朝は寒くて震えるくらいだったが日中はすっかり暑くなり、下山中の水浴びが気持ちよかった。

沢の醍醐味はやっぱり水浴びでしょう。

 

9月29日は台風直撃!ということで山はやめておこう・・・ということにはならず、YSHR先生と軽く泊まりで白鳥山へ行こうということになった(笑)

どんな天気でも工夫をすれば道は開けるものだ(笑)

居心地の良い白鳥小屋での夜は病みつきになりそうだ。

9月29日 白鳥小屋でお泊りハイク

 

すっかり秋も深まった10月21日、YSHR先生と白萩川~大窓経由で剱岳を目指すも雪に阻まれて池の平山で撤退を余儀なくされた。

崩落が激しい白萩川の沢下りも甘いものではなく、18時間の格闘となった。

今年一番シビれた山行だったかもしれない。

10月21日 白萩川~北方稜線へ。懸垂下降が4回も必要になった。

 

11月3日 毎年恒例の剱岳ワンディ

すっかり雪が増えた早月尾根から山頂を目指した。

晴れ予報だったが時折襲ってくる地吹雪はなかなかの曲者だった。

毎年恒例の初冬の剱岳。

 

11月23日はいよいよ初滑りということで白山へ向かった。

悪天予報だったが登ってみれば天国…やっぱり山には行ってみないとわからない。

11月23日 白山初滑り

 

初滑りの二日後には白馬岳へ。

夏場は激混みの大雪渓を滑った。

冬季の大雪渓は雪崩の巣になるが、初冬のこの時期はコンディション次第では滑るチャンスがある。

11月25日 白馬大雪渓を滑走。貴重なチャンスをモノにした。

 

12月2日 念願の冬季立山ワンディ

ようやくアルペンルートが営業を終えた後の静かな立山、ほんとうの立山を味わうことができた。

12月2日 冬季立山ワンディ

 

12月9日には再び白山へ。白山と言ってもこの時期レアな平瀬道からの登頂と滑降を目指した。

例年だと林道が雪崩の巣になるため近づくことはできないルートだが、雪が少ない今年だからこそ狙うことができるルートだった。

12月9日 平瀬道から白山へ。天気は地獄だった。

 

12月16日もまたまた白山、この冬三度目の白山である。

今度は前2回の白山とは異なり完璧な天国だった。天国一丁目だ。

風もほとんどなくてまるで遠足のようなのんびり山行となった。

12月16日 白山・弥陀ヶ原にて 天国一丁目

 

そして先週12月23日は槍ヶ岳へ。

少しだけ天国を期待していたが結果は地獄。

それでもしっかりピークを踏んで達成感を得ることはできた。

12月23日 槍ヶ岳ワンディ。

 

ということで、今年もかなり充実した登山生活を送ることができたと思う。

さあ年末も残すところあと3日。

大雪予報で行先はどうなるかわからないが最後まで雪山を楽しみたいと思う。