寿司「飛」…妥協しないということ | がんちゃんの雪山讃歌

がんちゃんの雪山讃歌

石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

昨日はYSHR先生からのお誘いで先生ご用達の寿司屋である「飛」に連れていっていただいた。

飛のマスターは長年野々市の名店「太平寿司」で修業を積まれ、ホテル日航金沢の弁慶という店で責任者を経験された方で、2年ほど前に金沢の尾山町に今回の店をオープンされたとのことだ。

 

山帰り以外でYSHR先生に食事に誘っていただくのは2回目だが、前回連れていっていただいた片町の「口福よこ山」さんも自分の人生で経験したことのない贅沢な食事だったので今回もとても楽しみにしていた。

 

午後6時半にYSHR先生の自宅まで迎えに行き、金沢の中心部へと車を走らせる。

自分はお酒が飲めないのでこういう時に重宝される。(笑)

「飛」はまさに金沢のランドマークのひとつである「尾山神社」のすぐ横にあった。

 

店に入ると小さいカウンターと席が7つのみ。

しかも昼、夜それぞれ1回転しかしないとのこと。これで商売が成り立っているところがすごい。

カウンター席7つ、1回転のみで勝負している

 

先生はビール、自分は熱いお茶をいただいて料理を待つ。

寿司屋ということだが、寿司だけではなく一品料理が次々へと絶妙なペースで運ばれてくる。

どの品ひとつとってもこれまでの人生で味わったことがないクオリティだった。

先生はこういう料理を味わい尽くしている…仕事も遊びも妥協してこなかった結果がこういうご褒美につながっているということなのだろう。

 

寿司も出るが

 

今が旬の甲箱カニも出る

 

金沢といえばのどぐろの握り

 

ただの玉子ではない。

 

ひとつひとつの料理にマスターのこだわりを感じる。

何一つとして妥協しない、そういう姿勢が料理の見た目や味、心配りから伝わってくる。

 

YSHR先生はこういう店をよく好む。

よく考えると厳しい山に向き合う姿勢にも共通点があるように思える。

山での妥協は時に命取りになる。

例えば、ビーコンを忘れたのに「まあいいか」とそのまま突っ込む。

クトーを忘れたのに何とかなるだろうと凍った斜面をトラバースする。

引き返すべき場所で自分の実力を過大評価して突撃する…など、想像しだせばきりがない。

 

料理を待っている間にスマホでメールを見ると、ちょうど山スキーのメーリングリストの中で安全対策の話題で盛り上がっていた。

ウィペットは持つべきか、地獄ゴーグルは必要か、ヘルメットは必須か、など。

山の装備はお金がかかるが、命がかかっていることを忘れてはならない。

お金をケチって命を落とすくらいなら山はやらない方が良い。

山道具に対する妥協も命に関わることだと思う。

 

そんな話をしながらYSHR先生と大いに盛り上がった。

 

おいしい料理に舌鼓を打った後、先生をご自宅まで送っていったら最後に捨て台詞、「メーリングリストでガンに話題振っておくから!」

えーマジっすか。

自宅に帰ってメールを見ると本当に話題を振られていた;;無茶振りですねぇ、ハイ、頑張ります。

 

〆のデザート。小豆のアイスクリーム