11/23 白山・初滑り 地獄から天国へ | がんちゃんの雪山讃歌

がんちゃんの雪山讃歌

石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

昨日はようやく今シーズンの初滑りを果たすことができた。

前日22日の午後から白峰ゲートが閉鎖され、山スキーヤーのための白山が戻ってきた。

前夜に現地入りして車中泊、強い雨が車のボディを叩く音が聞こえていた。

 

YSHR先生と2時スタートの約束をしてあったので1時15分に起床。

寝る前に聞こえていた雨音はすっかり静かになっていた。

止んだのかな?と思って外を眺めると、なんと雪に変わっていた。

標高600mでも雪なのかと少し驚いた。

積雪はなかったので予定通りチャリは使えそうだ。

自分はチャリ力がないのでYSHR先生がスタートする前にフライングすることにした。

 

今年もこの季節がやってきた。

 

結局市ノ瀬の発電所でYSHR先生に追い抜かれた。

まあこの辺は想定内なので良しとする。

市ノ瀬を過ぎると路面にも積雪が増え始め、S字カーブの手前でチャリは限界、そこから徒歩&スキーハイクで別当出合を目指すことにする。

別当出合で少し休憩したら今年もやってきました、一本橋。

鉄骨の上にうっすら雪が積もっていて嫌らしい。

慎重に渡ることを心掛けた。

 

今年も一本橋の季節がやってきた。

 

別当出合では既に10㎝程度の積雪があった。

しかし石畳をスキーで登るには積雪が足りないので石畳までシートラで歩いてそこからスキーハイクとした。

 

石畳の上からスキーハイク開始。

 

まずは甚之助避難小屋までいこう。

最初はうっすら雪が積もっている程度だったが別当覗を過ぎた辺りから積雪が増え始めラッセルが厳しくなってきた。

例年シーズン初めはラッセル用の脚ができていないので苦労するが、やはり今年もそういうことらしい。

甚之助避難小屋

 

甚之助避難小屋で水を飲もうとしたら持ってきたはずの山専ボトルが見当たらない。

どうやら休憩しながら出して忘れてきたようだ。

下山時にも気にしてみていたが結局見つけられなかった。

十二曲りの下に何箇所か水が採れる沢があったことを思い出し、行ってみることに。

当初沢は雪で覆われていて水が出ていなさそうな感じだったがウィペットで掘ったら出てきたので一安心した。

 

命の水を発見。山の水は大事です。

 

さあ黒ボコあたりから地獄が始まるのかと覚悟を決めて登っていったが、一向に風が吹いてこない。

視界もそれなりにあってたまに晴れ間も覗いている。

うーん、随分予報と違うな・・・

 

太陽も出たりして地獄の雰囲気ではなかった。

 

十二曲りのトレース。

 

弥陀ヶ原に出ると、地獄どころか天国だった。

白山のご神体こそ拝めなかったが太陽や青空はしっかり出ている。

やっぱり山は来てみないとわからない。

 

弥陀ヶ原にて

 

太陽と雲海

 

こんな天気になろうとは誰が予想できただろうか。

 

途中あまりにも天国過ぎて着ていたダウンを脱ぐことに。

 

山頂直下の雪は少なかった。

まだ地雷も多く、ハイマツの藪も濃い。

雪もパウダーというよりモナカ気味で快適な滑走は期待できない感じだった。

まあここはいつもカチカチかモナカなのでこんなもんだろう。

 

地雷原

 

山頂目指して雪をつないでいく

 

山頂部は岩だらけだがスキーで突破する

 

スタートから約9時間で山頂に到着した。

風はほとんどなくて天国だったが残念ながら眺望はなかった。

いつも通り奥宮で滑走準備してピークからGO!

もうちょっと雪があればガンガンドロップできたのだが、岩だらけなので慎重に滑ることとした。

 


約9時間で御前峰到着。

 

エビのしっぽが芸術的なことに。

 

滑走も岩だらけだがスキーで突破する。

 

室堂と雲海

 

室堂到着

 

下山はエコーラインから・・・と少し考えたが偵察するとまだまだハイマツだらけで滑るスペースは見いだせなかったため当初の予定通り黒ボコ岩から来た道を戻ることにした。

 

黒ボコ横の斜面を滑走。

 

斜面の途中から十二曲りに合流。

 

登山道は十分滑走できた。

斜面より登山道の方がしっかりパウダーが詰まっていた。

ただし登山道の滑走は幅が狭くルートも規制されているため求められる滑走技術はかなり高くなる。

 

砂防のシンボル、ダケカンバまで滑走。

 

下山時も雪の一本橋だった。

 

別当出合からチャリデポ地点までスキーで雪を拾いながら滑走。

その後はチャリでかっ飛ばした。

 

チャリデポ地点までスキー滑走

 

最後はチャリで。

 

今年の初滑りも結果的に最高の形で締めくくることができた。

幸先の良いシーズンスタートとなった。

 

詳細はヤマレコで。