山に登っていると毎回なにかしら素敵な瞬間に出会えるわけで、それを目的にストイックに山に登り続けているといっても過言ではない。
だが、その素晴らしい山の世界でもとりわけ貴重な瞬間に巡り合う時がある。
これまで山に登ってきた中でそんな特別な瞬間を振り返ってみたいと思う。
◆動物との出会い
山には猿や二ホンジカ、カモシカ、イノシシ等の野生生物がたくさん生息している。
その中でも雷鳥に出会えるとラッキーな気分になったりするが、特にレア度が高いのはオコジョである。
自分もこれまでアルプスを中心に数回しか出会ったことがない。
ネットではよくクマに会ったとかクマに襲われたという話を聞くが、逆に自分はクマには遭遇したことがない。
クマ鈴も付けていないのに・・・なぜだろう?
2018-02-25_赤石岳で会った冬毛の雷鳥
2016-08-09_塩見岳で会ったオコジョ
◆花や植物との出会い
花などの植物もレアなものがある。
特定の季節やその場所でしか見ることができないもの、コバイケイソウのように数年に一度しか咲かないものなど。
絶滅危惧種の花についてはネットに情報はアップせずに毎年密かに会いに行っている。
2017-07-26_早池峰山・ハヤチネウスユキソウ
2016-06-24_美ヶ原・ヒカリゴケ
◆絶景との出会い
やはり山と言えば雄大な景色である。
同じ山、同じルートを歩いていてもやはりタイミングによって絶景に巡り合えたり、逆に地獄だったりということが繰り返される。
特に雪山は厳しいだけあって非日常的な景色を常に楽しませてくれるわけだが、その中でも降雪直後の景色というのは特筆すべきものがある。
霧氷やアイスモンスターというのは特にタイミングが重要でいつでも見られるというわけではない。
2018-01-07_白山・アイスモンスター発見
2017-02-25_大渚山・降雪直後の青空と霧氷とパウダースノー
2018-10-06_白山・加賀禅定道の紅葉と雨上がりの虹
◆登山道
登山道って?と思われるかもしれないが、どこの登山道も未来永劫安泰というわけではない。
人気のないルートや林道崩落等によって登山道が廃道となるようなケースも存在している。
また活火山はいつでも自由にピークに立てるわけではなく、入山規制がかかってしまったら永遠に登れなくなるかもしれない。
登れるうちに登る、歩けるうちに歩く、というスタンスも必要なのではないだろうか。
山は逃げないがチャンスは逃げる。
2017-10-21_白山・岩間道(2014年の林道崩落以降通行止・・・このままでは廃道になってしまうかも)
◆登山仲間との出会い
景色や動物、植物はもちろんだが、登山を続ける中で様々な人との出会いもあった。
職業、年齢や立場といったものを超えた「山」という共通の趣味、生きがいを通じて知り合った仲間たち。
時にはお互いの命を預けるパートナーとなる。
一期一会という言葉もあるが、山を通して得た人との出会いも大切にしていきたい。
2017-04-02日_白山~加賀禅定道・YSHR先生と
2018-01-08_タカンボウ山・石川ミリオンピークスメンバーと