財務省の嘘:「国の借金」 | 護国夢想日記

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 日々夢みたいな日記を書きます。残念なのは大日本帝国が滅亡した後、後裔である日本国が未だに2等国に甘んじていることでそれを恥じない面々がメデアを賑わしていることです。日本人のDNAがない人達によって権力が握られていることが悔しいことです。

財務省の嘘:「国の借金」

 

財務省が「国の借金」と呼んでいるのは、正しくは「政府の負債」である。

 

日本銀行は、「政府の負債」と正しい用語を使い、財務省は「国の借金」と呼んでいる。

 

「国の借金」とは、日本の対外負債であり、日本政府、日本国家が外国から借りているお金が正しい意味での国の借金である。

 

日本の対外負債は、2016年(平成28年)3月末における財務省が作成した日本政府のバランスシートを参照してみると、右側(貸方)の負債合計は、1193.2兆円と確かに1000兆円超の負債はある。

 

ところが、左側(借方)に、現金・預金、有価証券、貸付金、運用預託金、有形固定資産、出費金、その他合わせて672.4兆円もの資産がある。

 

差し引きすれば、1193.2-672。4兆円=520.8兆円と純負債が半減する。

 

財務省が、負債額のみを宣伝して、債権額を出さないというのは、卑怯なやり方である。

 

国民に国の借金がたくさんあるから、社会保障費や公共投資費用や災害援助費が出せないとか、消費税を上げなければならないと国民を騙すための言い訳である。

 

お金持ちとは、「純資産」が多いことであるから、日本の対外純資産672.4兆円は世界最大である。

 

日本は、借金大国どころか、世界最大のお金持ち国家である。

 

さらに政府には、株式の55%を握っている日本銀行という「子会社」がある。

 

子会社の日本銀行に国債を買いとらせることで、日本政府の負債は実質的に消える。

 

バランスシートの「公債」「政府短期証券」のうち、現在は500兆円が日銀保有である。

 

日銀保有の公債については、政府は返済する必要がない。

 

親会社・子会社の関係なので連結決算で相殺だ。

 

日本に財政問題等ない上に、その前提までもがデタラメなのである。

 

「国民一人当たり940万円の借金」も嘘

 

財務省は、自省の記者クラブ「財政研究会」を通じ、新聞記者に資料を配り、政府の負債を「国の借金」と呼ばせ、国民を煽る。

 

新聞社の中には政府の負債を日本の人口で割り、

「国の借金1193.2兆円、国民1人当たり940万円!」と見出しをつける所もある。

 

「日本の赤ちゃんは生まれた瞬間に940万円の借金を背負っている」といったレトリックを新聞の一面に掲載されると、国民はマスコミを信じているので罪悪感を抱いてしまう。

 

国の借金を将来に残すのか?子供や孫の代まで借金の先送りをするのですか?と言われると人のいい日本人は、増税もやむなしと思ってしまう。

 

勿論、国民が政府の借金を返済する必要がない。

 

国民は、「お金を借りている」のではなく「政府にお金を貸している」のである。

 

2016年(平成28年)3月末。日本政府のバランスシート :財務省作成