「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」スパイサー(ホワイトハウス・スポークスマン)が突如辞任 | 護国夢想日記

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 日々夢みたいな日記を書きます。残念なのは大日本帝国が滅亡した後、後裔である日本国が未だに2等国に甘んじていることでそれを恥じない面々がメデアを賑わしていることです。日本人のDNAがない人達によって権力が握られていることが悔しいことです。

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)7月22日(土曜日)
        通算第5365号 
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 スパイサー(ホワイトハウス・スポークスマン)が突如辞任
  トランプが指名した新しい広報部長は適切な人事ではないと抗議
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 まだ政権の中枢人事が決まらないうちに、次々と幹部が辞めるというのも、トランプ大統領の人事があまりに個人的で依怙贔屓があるからと見られる。

 

 

 フリン大統領補佐官、そして今回は「ホワイトハウスの顔」とも言えるスポークスマンの辞任だ。

 スパイサーは五月に個人的理由として辞任したマイク・ダブケ広報部長の後釜に、トランプがアンソニー・スカラムッチを指名しようとしていたことに猛烈に反対してきた。

 

 

 いざ、指名となると、スパイサーは直ちに辞任した。「こんな上司に仕えられるか」というわけだ。

 新任のアンソニー・スカラムッチはウォール街の雄、ゴールドマンサックスから、「ウォール街の予言者」としてテレビの番組に頻繁に出演し、投資家の一部に人気があった。

 

 

独立し、2005年に自分で投機ファンド「スカイブリッジ・キャピタル」を設立した。

 

 

 トランプへの支持は同じNYっ子として一貫しており、トランプの番組にも出演した。また大統領選挙中は経済顧問をつとめていた。

 広報部長(コミュニケーションディレクター)就任にあたって、スカラムッチは経営してきた「スカイブリッジ・キャピタル」を売却したのだが、そのバイヤーは中国系ファンドであり、またロシアとのコネクションが深いことでも知られる。

 スパイサーは、こうした怪しげな人物の登用に我慢がならないといった風情。

 

 

しかし記者会見での話しぶりなどから、人気がでていただけに保守系メディアの一部は惜しいという声も聞かれる。

 

 

ただしトランプ自身はスパイサーの記者会見での発言に不満だった。

 いずれにせよ、トランプはウォール街からは距離をおくとするイメージだったが、政権中枢にはムニューチン財務長官、ロス商務長官などウォール街出身者が顔を並べ、また「キッチン・キャビネット」は隠れた政府であるべきなのに、身内のイバンカ、クシュナーが表の舞台に突出してきたため、今後も閣内のごたごたが尾を引きそうである。

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