奥山篤信 アメリカ映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(The Wolf of Wall S | 護国夢想日記

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 日々夢みたいな日記を書きます。残念なのは大日本帝国が滅亡した後、後裔である日本国が未だに2等国に甘んじていることでそれを恥じない面々がメデアを賑わしていることです。日本人のDNAがない人達によって権力が握られていることが悔しいことです。








奥山篤信 アメリカ映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(The Wolf of Wall Street)2013

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この映画、もうマーティン・スコセッシ監督の匂いプンプンであり、いつまでも引退しないこの監督の晩年を益々穢すことになった。大体ウオールストリートのスキャンダル映画など1980年代からでくつしていて何の新鮮味もない。


この映画は実在のジョーダン・ベルフォートの回想録『ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』を原作とした作品である。


1980年代から1990年代のウォール街で、若くして大金を稼ぎ、その後証券詐欺の容疑で逮捕された彼の栄枯盛衰を見つめていく。アメリカの病理の象徴といえるウオールストリートのマネーゲーム、そして一攫千金を狙う野心家たちとその取り巻き。


愛も友情も、すべて金次第であり、金がなくなると人間愛などさめる、まさに唯物的人間の巣窟である。他人のためなどという隣人愛などひとかけらもない、他人をモチベートするのも自らの懐を増やす手段でしかない。豪華な生活、ヨット、ドラッグ、車、愛人たち、罪人の人間の快楽の象徴だ!

こんな陳腐な映画をスコセッジとディカプリオが取り上げたのは、アカデミー賞候補に何度も上がりながらいつもとれないディカプリオがその演技でなんとしても取りたいとの個人的野心でしかない。


自己満足映画だがたしかにディカプリオの絶叫と熱演ぶりはひょっとして今年こそとのおまけがあるかもしれない。作品賞としては論外だ。こんな作品が作品賞を穫ったならアカデミー賞もお笑いだ。
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◎奥山篤信 アメリカ映画『ザ・イーストTHE EAST 』2013

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環境破壊に対するテロリスト集団を描くこの映画には僕はクエスチョン・マークだ。民間会社でかかるテロリストから会社を守る役割を果たす会社から潜入調査員となった女性が、ミイラ取りがミイラになる話である。

僕は社会悪に対する憎悪があるが、そうかといって目には目をにて復讐する集団の正義については子供染みたうすぺらさを感じてしまう。あまりにも単細胞ではないか!そんな集団の通過儀礼としてキリスト教の洗礼みたいな秘儀やら共同体のある意味ではぞっとするようなところがあり、僕はカルト的な恐ろしさを感じるのだ。むしろかかる確信犯的集団心理に対して嫌悪感を感じるのだ。

魅力的なブリット・マーリングが潜入調査員として主演しているが、どうも矮小化された単細胞的な社会の図式とそれに対抗する集団があまりにもつまらないのである。
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◎奥山篤信 アメリカ映画『アメリカン・ハッスルAMERICAN HUSTLE』2013年

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これは娯楽大作として素晴らしい作品だ。もうすぐ発表のアカデミー賞にて作品賞・監督賞・主演助演男優賞並びに主演助演女優賞の候補に挙がっており僕はかなりの賞を獲得すると見ている。

監督は、『世界にひとつのプレイブック』などのデヴィッド・O・ラッセルである。

昨年に続いての快挙であるが、この監督の感性は素晴らしい。キャスティングは『ザ・ファイター』などのクリスチャン・ベイルを筆頭に、ブラッドリー・クーパー、エイミー・アダムス、ジェニファー・ローレンスらが、素晴らしい演技を繰り広げるのである。

クリスチャン・ベイルが肥満体で登場。最高の演技はエイミー・アダムスである。服からこぼれんばかりの乳房をちらつかせながらクイーンズイングリッ

シュを駆使しながら詐欺の主役を演じる妖艶な演技には舌をまく。


あの典型的なアメリカ女のジェニファー・ローレンスがバカ丸出しの役柄で存在感を発揮する演技、なんと愛らしいアメリカ女であることか!この映画がアカデミー賞を取ったとして何の不満もない。哲学的には偽善と欺瞞に満ちた現代世相において、これに立ち向かう詐欺師の正義感謳歌であるからだ。
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