奥山篤信 英国映画『アンナ・カレーニナ Anna Karenina』1912 | 護国夢想日記

護国夢想日記

 日々夢みたいな日記を書きます。残念なのは大日本帝国が滅亡した後、後裔である日本国が未だに2等国に甘んじていることでそれを恥じない面々がメデアを賑わしていることです。日本人のDNAがない人達によって権力が握られていることが悔しいことです。

奥山篤信 英国映画『アンナ・カレーニナ Anna Karenina』1912
----------------------------------


映画は監督で選ばねばならないこと(僕のように片っ端から見るとか始めての良い監督を発掘する目的意識があるものは別として超多忙の方々は)この作品でも痛感した。


僕がその才能を高く評価する英国の監督ジョー・ライトの作品だ。彼は
プライドと偏見 Pride and Prejudice (2005)
つぐない Atonement (2007)
路上のソリスト The Soloist (2009)
ハンナ Hanna (2011)


監督しているが2005年に長編映画初監督作品でもある『プライドと偏見』で高い評価を受け、英国アカデミー賞新人賞などを受賞。2007年の『つぐない』は第64回ヴェネツィア国際映画祭のオープニング上映となった。


『つぐない』は第65回ゴールデングローブ賞作品賞(ドラマ部門)を受賞した。この映画もアカデミー賞作品賞をはじめノミネートされたが見事衣装賞のオスカーを受賞した。

今回の映画は監督が求める美意識の極限といえる。つまり舞台装置的なバックとCDを駆使した自然風景を交錯しながら、役者の演技や振り付けが従来の映画の常識を外れており、かつ舞台に近いと思うとリズム感や軽快さがあり一味異なる。


バレエの振り付け(クレオグラフィ)要素がとてもアクセントとして聞いている。それに美意識は色彩感覚の品格もあり芸術や美術に興味のある観客には止められないだろう。それにバックの音楽にダリオ・マリアネッリを起用している。


監督とはコンビが多いが『つぐない』でアカデミー作曲賞、ゴールデングローブ賞 作曲賞を受賞した。このサントラが美しくも哀しい不倫の愛をそして演出を最大限に盛り上げる。

監督のお気に入りをアンナ・カレーニナ役に キーラ・ナイトレイを起用している。ややノーブルさに欠けあくが強いので、トルストイの描くどちらかと言えばVulnerableな印象ではなく、悪女の匂いが強くなってしまった。


悪女は悪女に違いないが・・笑
不名誉な不倫される政界の実力者アレクセイ・カレーニン役ジュード・ロウが醜い情けない(キリスト教から言えば赦しに満ちた男として)が扮している。 あの世紀の美男子がこれほど醜男になるのかと。不倫の相手のヴロンスキー伯爵役のアーロン・テイラー=ジョンソンが安っぽい。

さてトルストイの名作をもとにしているがかなり筋書きが変わっている。映画は男女の人間の愛その裏腹の嫉妬を始めとする醜さそれをトルストイの理想の村も念頭にあったのだろうが不倫で本当の愛を得られないカップルと農村にて素朴に生きるカップルとを対比させ結局は<人間は他者の苦悩を踏みにじって幸せを得られない>ということが言いたいのだろう。


また醜態となるほどのアンナの不倫を貴方は軽蔑できますか。人は人を裁くことはできないのである。裁けるのは神だけである。


あのイエスのヨハネ福音書を付け加える。
<08:07しかし、彼らがしつこく問い続けるので、イエスは身を起こして言われた。「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」 08:08そしてまた、身をかがめて地面に書き続けられた。 08:09これを聞いた者は、年長者から始まって、一人また一人と、立ち去ってしまい、イエスひとりと、真ん中にいた女が残った。


08:10イエスは、身を起こして言われた。「婦人よ、あの人たちはどこにいるのか。だれもあなたを罪に定めなかったのか。」


08:11女が、「主よ、だれも」と言うと、イエスは言われた。「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」〕>
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 □このメルマガのバックナンバーやメルマガ解除はこちら!
 ┗
http://www.melma.com/backnumber_133212/?
 □その他のメルマガ解除や登録メルマガの検索はこちら!
 ┗
http://melma.com/contents/taikai/?
━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…

最後にクリックよろしくお願いします。

治ブログランキングへ