井上政典ー「いさぎよし島田紳助」 | 護国夢想日記

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 日々夢みたいな日記を書きます。残念なのは大日本帝国が滅亡した後、後裔である日本国が未だに2等国に甘んじていることでそれを恥じない面々がメデアを賑わしていることです。日本人のDNAがない人達によって権力が握られていることが悔しいことです。

井上政典  【いさぎよし島田紳助】
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 タレントの島田紳助が8月23日の記者会見で、電撃引退をすると発表しました。その夜からテレビはその話題で持ちきりです。

 私は、この島田紳助の話術の見事さにいつもテレビをみて感心をしておりました。機転のきかし方、間の取り方、たとえの見事さ、どれをとってもバラエティの司会者として一流だと思っていました。

 たまにまじめなコメントをし、みんなを感心させ、涙を流させたかと思うと、ポンと茶化し、笑わせる技術は本当に他の人にまねできないものがあると思っています。

 ただ、芸人の面倒を見すぎるために、同じ芸人がどの番組にでも出てくるというテレビの私物化や、人気ゆえにテレビの影響力の大きさを十分に把握しての言動にはちょっとと思う場面もありましたが、彼の芸人をいじり、その人の魅力を前面に押し出す技術はすごいと思っています。

 今回の突然の引退劇は、その島田紳助の集大成のようなもので、そのいさぎよさにこれまた感心しています。だれもが、自分の地位に固執し、手に入れたものは大きければ大きいほど手放したくないもの。それを彼はポンと投げ出せることが出来るのも、他の人ではなかなかできない芸当だと思います。

 こんな芸人が、といってもその芸人のてっぺんを極めた一人ですが、あっさりとその非を認めて、自分の手にしたもの手放すことを見習って欲しい人たち、いや政党があります。それは民主党です。

 自分が間違ったと気付いた段階で潔くその地位を捨てる勇気を民主党の諸氏は見習うべきではないでしょうか。拉致問題に深く関与し、北朝鮮への金銭を含めたパイプを持つ政党に税金から出たお金を寄付していた事実は、どんなに言い訳をしても許されるものではありません。

 それは、島田紳助氏が暴力団との数年前のやり取りの記録が出てきたよりも、日本の国益にとって重大なことです。

 一芸人が数年前の暴力団とのやり取りが見つかって潔くその地位や年収を捨てることが出来るのに、民主党の優秀な大学を出て、大勢の人々から信頼されて今の地位にいる先生方は、その非を認めようともせずに今の地位にしがみついています。
 
 産経新聞の調べで、その献金の見返りに選挙協力のみならず、秘書として働いていた事実も明るみになっています。どれだけの極秘事項が国外に持ち出されたのでしょう。どうして他のマスコミはこれを大きく取り上げないのでしょう。

 島田紳助とは、面識も無いがやはり芸人としての美学を持っていると思わざるを得ません。

 今の政治家には美学というものが存在しないのでしょうか。

 まだ日本の将来を憂い、日本のために何かをしたいという民主党の国会議員もいるでしょう。その方々に告げたいと思います。

 自分たちの政党が、日本に仇なす国に深いつながりがある特定の勢力に、政党助成金という国民の血税を使って献金していた事実をしっかりと把握し、自分たちの中から反省、浄化しなければ、いくら党首の首のすげ替えをやっても国民は納得しません。

 自民党の悪い面を見て何とかしなければといって、民主党に入った方々もいまでは同じ穴の狢(むじな)と見られているのですよ。

 それでいいのですか?違うならば、いさぎよく民主党を離党し、新しい党を作るか、他の政党に入るか、それとも孤高を保つかしないと民主党という偽善だらけの反日政党と共に、沈んでしまいますよ。

 今その行動を起こさなければ、やはり民主党だったんだ、日本の国民より、どっかのプロ市民のために働いているんだと思われても仕方ないと思います。

 島田紳助のような芸人でさえも、一時代を築いたような大物ならば、出処進退は世間の注目の的です。それをあれほど見事にすることは見ていて格好がいい。その詫び方をみれば、これ以上暴力団と付き合おうが何しようがそんなに目くじら立てることではないと思います。

 でも、国会議員の動向は国益に直結します。その国会議員が国益に反した活動をしても何の反省もしないことはおかしいでしょう。鳩山がルーピーで、日米関係に重大な影響を与えるということを日本国民よりも彼国のほうが先に知っていたかもしれません。

 だから、マスコミは民主党の応援をこぞってしたのではないでしょうか。それは、秘密が民主党内部から漏れていたのです。

 
 それに外国人からの献金を法律で禁止されている国会議員がそれをもらっていたということは、その法律を破っていたのです。罪を犯していたわけです。その人が日本国の総理大臣になることが許されるならば、日本の道徳はどこへ行くのでしょう。もし、その人が総理大臣になりたいのなら、一度議員を辞職して、国民の信を問うてからなるべきではないでしょうか。

 

 それを政党ぐるみでやっていたのなら、政党自身が国民に信を問うべきであり、それを以前は民主党の十八番というように毎日言っていたのではないですか。

 なんにしても、今回の民主党の党首選びは、茶番です。この一芸人の出処進退の見事さを学んで出直すべきではないでしょうか。
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 「蘇れ美しい日本〕第1003号より。、