西岡参議員議長論文ー4 (産経ニュースより) | 護国夢想日記

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 日々夢みたいな日記を書きます。残念なのは大日本帝国が滅亡した後、後裔である日本国が未だに2等国に甘んじていることでそれを恥じない面々がメデアを賑わしていることです。日本人のDNAがない人達によって権力が握られていることが悔しいことです。

国難に直面して、いま、民主党議員は何をなすべきか
2011.7.12 18:30 (1/6ページ)





8.議院内閣制の危機


 東日本大震災対応の遅れと、福島第1原発事故に対する初動の失敗と、目に余る情報隠しをめぐって、世論の多くも、政権与党幹部も、早期退陣を菅首相に求める、という異常事態を惹起(じゃっき)しています。

 一方、民主党内の動きを横目に、菅首相は、自分の使命だ、などと頓珍漢な言を弄して首相の座にとどまり続けているのです。

 延長した今国会の会期末は、8月31日ですが、このままでは、そこも菅首相が辞職することはないでしょう。

 この事態を、このまま放置すれば、政治体制に対する国民の不信は高まり、議会制民主主義と議院内閣制そのものの制度としての欠陥が指摘され、政治が機能不全に成りかねないのです。

 菅首相は、いま、あたかも独裁者の如く立ち回っています。

 私には、民主党という政権与党は、菅内閣では不要な存在の如く野党には映っているように思えます。

 自民党の長期政権下において、歴代の幹事長、総務会長、政調会長、参議院議員会長、国会対策委員長「5役」の意見、中でも幹事長との意見が一致しない内閣は、一部の例外を除けば、立ち行かなくなっていました。



菅首相にとって、いまや、与党は、例え騙(だま)してでも、議員の数さえそろえば、それで十分だ、という位にしか考えていないのでは、と思えるのです。

 菅首相は、自分が任命した大臣の存在も無視し、与党の考えも軽視し、政党政治など頭にない、という風情です。

 議院内閣制の危機と思うゆえん所以(ゆえん)です。


9.菅首相を確実に辞任させる最後の手段


 では、どうすべきか。

 政治判断が狂気と思われかねない「首相」を誕生させてしまった、政党政治の現時点に於(お)ける民主党の責任の取り方は、どうあるべきだろうかを考えてみました。

 敗戦後に起こった最大の国難に直面して、政治の信頼失墜と無責任、無力ぶりを前に、政党の浮沈など自業自得で些(さ)細(さい)な事柄です。

 民主党議員は、東日本の被災者、未(いま)だ避難生活を強いられておられる皆さん、被災された中小零細企業の皆さんと、改めて心を一つにしましょう。そうして、日本の将来と、今に生きる国民のため、特に子どもたちのため、たとえ党が壊れてもなすべきことがあることに心眼を開いてください。

 日本の国難にあたって、民主党の国会議員が、唯々、延命に汲々とする菅首相を辞任させることこそ、国民に対する責任です。




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 そのための手段はあるのです。

 私は、今日まで、民主党の党籍を持ってはいるものの、院内の会派から離脱している参議院議長として、日本の現在と明日のためと信じ、発言し、動き、書いてもきました。

 しかし、私の不徳の故か、参議院議長としては異例な言動ということもあり、なかなかその真意を理解していただけない空気もあります。けれども、日本の現状には、悠長な時間はありません。

 私は、これまで、民主党内のことについて言及することは控えてきました。

 しかし、ここで、民主党代表である菅直人氏が首相であることが、国の行政を混乱させ停滞させ、日本を危機に陥れている、という認識を民主党国会議員がお持ちなら、敢(あ)えて提案させていただきます。日本のために。

 民主党の国会議員の皆さんに2つの提案があります。

 まず、第1に、民主党両院議員総会を開催すべきです。

 民主党規約には、代表を解任する規定はありません。それを前提に「菅民主党代表」の解任の段取りを進めてください。

 もし、それが実現しなければ、国会に舞台を移すしかありません。

 

 
 これが、第二の提案です。

 それは、今国会に、即刻、民主党から、衆議院で、「菅内閣不信任決議案」を、参議院で、「菅内閣総理大臣問責決議案」を同日に提出することです。

 同じ会期の国会で、不信任決議案は、1度しか提出できない、というのは、俗論です。