Books Are Burning | 【喰(SHOKU)レーベル】アルバムリリース情報!

【喰(SHOKU)レーベル】アルバムリリース情報!

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XTCは,Terry Chambersがドラマーだった5作目までに限ると言えます。とはいえ,昨日から久々にSkylarkingとNonsuchを聴いていて,何だかちと見直してというか,聴き直してしまったのでございます。

わたくし,English Settlementまではほぼリアルタイムで聴いておりましたが,MummerとThe Big Expressは全く馴染めず,同様にあまり馴染めなかったのが,SkylarkingとNonsuchの間に位置するOranges & Lemonsでありました。

で,SkylarkingとNonsuchは,好きになれない曲は全くあきませんが,でもよい曲はよい,というよりも最高に素晴らしいというような感じで,結構気に入って聴いておった記憶がございます。

この2枚のアルバムの間には,6年近い歳月が流れておりますが,この2枚を改めて通して聴くと,何だか感慨深いものがございます。というのも,Skylarkingからは何となく圧迫された充溢感の如きものを感じますが,Nonsuchからは,全く逆に解放された分散状態というか『空』の如きものを感じるのでございます。



Nonsuchは,The Ballad Of Peter Pumpkinheadで幕を開けますが,この曲のあたかも金剛摩尼宝頂楼閣までも突き抜けたかのような圧倒的なまでの強度を感じさせるAndy Partridgeのヴォーカルについては,もう何も言うことはございません。この曲で数回Partridgeはおたけびの如きものをあげますが,余程手応えを感じたというか,Skylarkingでの圧迫感からの完璧なる解放を感じたとでも言いましょうか,何だかそんなことを勝手ながら思った次第でございます。

で,アルバムはBooks Are Burningで幕を閉じます。美しい曲です。何と言うか,ああこの曲でXTCという”バンド”は幕を下ろしたのだ,という感慨を持ってしまいます。実際にはバンドとしてのXTCはEnglish Settlementで終わっていたとはいえ,また,この後にApple Venusはあるとはいえ,やはり,ここでXTCは文字通り"The End"を向かえた,というような感覚を持ってしまうのでございます。