パパの苦しみ | sanbikinokingyo

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ちょっとだけ個性のある子供との日々を書いています。悩みながらも、ゆっくり生きています。

こんにちは☆

自閉症スペクトラムと診断された、真ん中ちゃんの成長を中心に、上の子下の子と親の五人の日々を書いています。 

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https://ameblo.jp/sanbikinokingyo/entry-12041247103.html 



ある日のこと。

パパが溜め息混じりに話しを始めました。



パパ「俺は、単身赴任を途中で投げ出して帰ったから、会社での評価が下がっててね。」


私「うん。」


パパ「俺の上司が夏の異動で別の部署に、行くことになってね。」

私「うん。」

パパ「本来なら、空いた所に俺が入れるんだけど…。俺の後輩が引っ張られてきた…。俺は、もう駄目だ…。」


私は、パパの気持ちがよくわかりました。
単身赴任に出る前は、課長代理をしていたのに、次はパパが課長になれるかも…と、内心期待もあったのでしょう。


パパ「もし、真ん中ちゃんが発達障害じゃなかったら、俺は単身赴任を続けて、出世できていたのかな?」


私「無理だろうね真顔 パパは上司向きじゃない」 

パパ「はぁ〜っ?!ムキー


私「冗談だよ。でも、真ん中ちゃんが発達障害じゃなかったら…って、私も日々考えるよ。どんな生活してたかなって。仕事もして、真ん中ちゃんの友達が家に来て…ってね。」


パパ「…そうだね。」


私「発達障害を持つ子供の家族の大変さを、会社の人達にもわかってもらいたいね。パパも帰らざるを得なかった。私も仕事をやめるしか無かった。でもそれはそうするしか道が無かったからなのにね。」


単身赴任から戻り迷惑をかけた分、人より頑張って残業を続けていたパパ。 


でも、それでも降格されたり、出世コースから外される。それが企業のサラリーマンの現状です。


パパは、後輩が上司になる。
その悔しさは、多分私の想像を超えるでしょう。


真ん中ちゃんも、自分ではどうにもできません。
誰かが悪い訳ではない。


私に出来る事は、とにかく真ん中ちゃんがみんなと同じように過ごせるよう、日々少しずつでも成長をさせていく事だけ。


でも、じわじわとしか進みません。
私の時間を全て費やして真ん中ちゃんに寄り添っても、一年かかりやっと、プールに顔つけ出来るようになった。それ位のスピードです。


パパの為にも、真ん中ちゃんの為にも、家族みんなの為に、発達障害がよくなる治療ができて欲しい。

心から思います。