2023年も幕を下ろそうとしている。
皆さんにとって、この一年はどんな年だったのだろうか?
ロシアのウクライナへの侵略戦争は終わりの気配を見せようともせず、新たにイスラエルとパレスチナの戦争が勃発した。
アフガニスタンのタリバン政権やミャンマーの軍事政権は相変わらず国民を虐げ続けている。
シリアではアサド政権側と反政府軍の対立による数百万人という難民が国外で辛苦の生活を余儀なくされている。
このように、人間は過去の歴史から何も学ぼうともせず、同じ過ちを繰り返しているのである。
アフリカでは、異常気象に端を発した飢餓の問題が深刻度を増している。
さらに、トルコ・シリア、アフガニスタンでの大地震、パキスタンでの洪水など、自然災害も世界各地で頻発している。
私たちが暮らしている地球そのものが危機に瀕しているというのに、自国の国益や防衛といったことを大義名分として、他国に侵略したり、戦争を始めたり、そういった身勝手極まりない行為に走る国々が増えているのが何とも嘆かわしい限りである。
私たちが住んでいる、この美しい地球を守るために、私たちの子孫に安心できる地球環境を残してあげるために、私たちが取り組むべき喫緊の課題は地球温暖化の問題である。
そして、地球上からあらゆる戦争や紛争がなくなり、あらゆる人種やあらゆる宗教の持ち主が肩を並べて共存共栄できる世界が訪れることを切に願わざるをえない。
各国のリーダーたちには自国の利益や損得だけではなく、もっと大きな視点から問題を直視して、その実現のために最大限の尽力をしてほしい。
そして、人間の生命、人間の尊厳を軽視するような行為だけは絶対に避けてほしいものである。
さて、このような世界環境の中で生きていかなければいけない私たちであるが、この1年間の出来事をしっかり振り返って、反省すべきところは大いに反省して、来たるべき新しい年に向けて準備を整えてほしいものである。
経験値を高めていくには、まずはそのことに真剣に、誠実に向き合ったかどうか、そして、ことの成否に関係なく、しっかりレビューすることが大事になってくる。
どんなに多くの経験を積んだとしても、真剣でもなく、集中力もなければ、また誠実に向き合っていなければ、それは経験したとは言えない。
残念ながら、そんな経験からは何も得られない。
物事に真剣に、誠実に向き合い、そしてしっかり反省することで、私たちは経験から多くのことを学び、成長することができるのである。
今年1年を振り返ってみて、上手くいったことや失敗したことをすべて洗い出してみることである。
そして、上手くいったことに対しては、何が良かったのか、失敗したことに対しては、何がその原因だったのかよく考えてみることである。
今年1年の反省を踏まえて、新しい年のプラニングを行なえば、より精度の高い計画を立案できるはずである。
プラニングするときに注意しなければいけない点は、出来るだけ具体的に計画することであり、出来る限り数値化した目標を設定することである。
一番やってはいけないことは、感情論的な、抽象的な目標を設定することである。
それでは、成否を判断することも難しく、評価するときに曖昧になるからである。
経験値を高めていくためにも、しっかりした反省は欠かせない。
そして、私たちの成長はそのしっかりした反省からもたらされることが多いのである。