人類は、「全ての創造主=神」という概念を持つ。

要するにヒトは、「誰かがこの世界をつくった」と考える。

それは、ヒトが何かをつくる生き物だからである。

 

人は、自然現象や自分自身に似たモノを創造する。

箸やスプーンなどは、ヒトの指の機能の拡張である。

皿は、手のひらの拡張である。

自動車は、走る能力を拡張した機械である。

飛行機は、鳥に似た機械である。

人工知能は、ヒトの大脳を模した機械である。

 

つくり出されたモノにとって、つくったヒトは、創造主である。

すなわち神である。

 

生命は人類に創造主という役割を与えた。

生命にとって人類は、新しい事物を創り出す事で、エネルギーを産出し続けるための発電機である。

 

人は幸せな時、死ぬのが怖くなる。

不幸な時、死にたいと思う。

幸でも不幸でも苦しみを感じる。

 

死への恐怖心から若返り思想がおこり、自然をコントロールして、寿命を延ばそうとする。

これが医療や美容の分野でのアンチエイジングなどとして、研究がすすんでいる。

 

不幸な事態に陥ったとき、これを「苦しみである」と解釈する人と、逆に「有難い」と解釈する人がいる。

苦しい現実を他者や環境のせいにしても、苦しみは変わらない。

苦しい現実は、「苦しいと解釈する自分自身」に原因があると考える人は、自分を変えようと努力する。

この自分を変えようと努力する人が、事物を創造する。

 

苦しみから、自分を変えようと努力し自分自身を創り上げるヒトは、神である。