〈自己最適化が個としての進化を加速させる〉

自己実現、自己最適化を図る人間は、単独ハンターの持つ、俊敏さと鋭い分析能力に優れ、スピード感と無駄のない洗練された表現力がある。

〈若い輝きとは、自己最適化によるエネルギー全開の強い光〉

若い美しさは、エネルギー配分を考えず、自己の持てる能力を自分のパフォーマンスのためだけに100%使い切って表現できるエネルギー全開の強い輝きである。

〈単独ハンターの孤独〉

肉食が大脳の進化につながったが、単独での狩猟には限界がある。
つまり、自分一人分か、せいぜい子ども一匹か二匹を養うので精一杯である。

〈自己最適化から種の最適化への進化〉

人類は、単独ハンターから集団狩猟へと進化することで、種としての繁栄を伸ばしてきた。

〈精神的孤独が個体進化の原動力〉

単独ハンター型の自己最適化型人間は、自己中心的なわがままさから、精神的に孤独になる。
人間は、自己最適化だけでは進化できないので、集団で狩猟するようになり進化した動物なので、精神的孤独には非常に弱い。

その精神的孤独への飢餓が人類を進化に導く原動力になっている。

〈自己最適化型人間は美しき自己破滅型人間〉

自己最適化のための手段として、愛人、妾、金持ちに嫁ぐなどして、自分の性や身体を売るという方法がある。
自分の美の保持のためだけに、自分の身を売る行為が、精神的孤独を加速化させる。
身を売る行為は、本当に好きな人間との精神的結びつきではなく、自分のエネルギー供給源としての財力が目的なので、パートナーとの精神的結びつきが無い。
こうした身を売る行為が、ますます精神的孤独を作り出し、その飢えを一時的にしのぐため、誰とでも寝るようになったり、不倫行為に走ったり、略奪愛に走ったりすることがある。
この行為を続けていると、精神的飢餓は解消されないどころか、ますます孤独にさいなまれて苦しくなり、孤独のループに陥る。
カネに身を売る行為が、自ら精神的孤独を生み出し、自己破滅へと向かわせ、美しくも悲しい人間を作り上げる。

〈自己最適化型人間は短命〉

自分磨きが最優先の自己実現化だけに照準を絞った状態では、他者に気を配るエネルギーがない。
瞬発力と大脳の活性化は、大量のエネルギーを必要とするため、自己表現重視の者は他者を育てることに興味を示す余裕がない。

〈人類は孤独をエネルギーに変換する〉

地面から引き離された動物は植物と違って、根本的に孤独である。
孤独を回避するために、愛という概念が生まれた。
孤独の回避が生きる原動力であり、精神的孤独さが人間の美しさの裏付けでもある。

〈集団としての進化〉

孤独で進化した若者の自己破滅を防ぐのが種の永続的保存には必要となる。

進化には若さと飢餓が必要だが、進化だけでは種の繁栄はない。
種を存続させるには、エネルギー全開の危うい若い者を進化させつつも生き長らえさせ、その技を継承させていかねばならない。
エネルギー配分を身に着けた年長者や、エネルギーを安定供給できる安定した人間がフォローするシステムを確保しなければ、進化と継承は両立できない。

若さだけでは、エネルギー全開による、大脳のループにより、燃料切れを起こし、自己破滅に向かう。

美しいだけの世界は長続きしない。