本能と大脳のせめぎ合いが苦悩である。
読んで字のごとく、大脳が苦しんでいる。
本能のおもむくままに生きたいが、現実社会ではそうも出来ないところに苦しみが生まれる。
大脳が発達し始める10才くらいから、苦しみが次第に増えてくる。
逆に言えば、この頃が一番、自分が好きな事を分かっており、人間としての原点であるとも言える。
この時、過度に社会に適合した、いわゆる良い子は次第に他人の目を気にするようになり、主観と客観の区別がつかなくなっていく。そうして社会になじんでいく過程で、本当の自分を徐々に見失っていく。
苦しみがあまりにも強いとき人は正気を失う。
この時、間違いが起こる。
この間違いが死に向かうこともあるし、新たな生命を産むこともある。
劇的な発見をする人に精神疾患の者も多い。
正気の沙汰ではないことの中から、新しい物事が生じる。