ヒトが未熟な状態で生まれるのは、育てるのに手間をかけることで、創発をうながしているのではないか。

 

ヒトは、未熟なものを見たり接したりすると、オキシトシンが出て、可愛いと感じる。こうして、赤ちゃんは、周りに世話をさせる。

赤ちゃんは未熟なので、母親一人で面倒をみきるのは困難である。そこで、多数の人の手を借りなければならない。そうして、多くのヒトや環境と接することで、多様な世界とつながりをもち、たくましく育っていく。

しかし、現代は母と子が孤立しがちなため、更に少子化に拍車をかけている。

 

生命はもともとは、メスなので、誰もが母性をもっている。

子育ては、創造性の原点である。

後継者や社員教育といった、他者を育てること。

農作物やものづくり、芸術、スポーツなどといった、外部に創出するもの。

修行や自己啓発、ゲームのレベルアップなど、自分自身を育てること。

全ての創造性の源は、育てることである。

 

ヒトは、たくさんの母性の腕に抱かれ、微笑みを浴びることで、たくましく育っていく。