世界でも指折りのメディテーション技術と、

科学的な理論の裏付けを誇るBSYのアーシュラムに行っても、

生きたパラマハンサと面会してその言葉を直に聞いても

何も得ない人もいます。





私たちが、アーシュラムを、夢の場所だと勘違いしているときです。





ヨーガの最高位である、パラマハンサが

ラージャ・ヨーガやクリヤ・ヨーガで極めた、どんな魔法や超能力を

華やかに、もしくは秘密裏に、

期待をもってやってくる人々に披露してくれるのか、

あなたは見たいでしょうか?






残念ながら、

BSYのアーシュラムは、

自分が気付きを得る場所であり、

自分が自覚意識を持つ場所であり、

他人任せでは、

良い答えは出ません。






BSYでは、

自覚意識を何より大切にします。






人との、かかわりの中で、

「自分は」どうなのか?








ネガティブな人々に対しても、

「自分は」どう反応したのか?






そういった事が問われるのですし、

それを自分で目撃する力がなければ、

本当の意味でのメディテーションは

成功しません。






自分の反応を

感情抜きで

冷静に観察できる

自分の自覚意識を発達させる場が、

アーシュラムだともいえるのです。






始めは肉体を通して、

自覚意識を持つことを学び、

次第に精妙なものを

自覚意識できるように・・・






練習を重ねるにつれて、

これまでさんざん

自分を苦しめていた、

人々や出来事のネガティブさに対する

「自分の」反応が、

実際には無駄なものではなかったかどうか







周囲の者や人を

同様のネガティブさに巻き込むものではなかったかどうか、






次第に気づく余裕が持てるようになります。






そうしてゆくうちに、

ハッとするのです。






アーシュラムの中だけでなく、

この社会すべてで、

ネガティブなものに対する「自分の」反応は、

同じであると。





アーシュラムに滞在していながら、

もしくは

自宅に帰ってしばらくしてから、

私たちは、

悟ります。






(=体験をもって理解する=気づく=リアライズする)






その時に、

自分が暮らすすべての場所が、

様々な形の

アーシュラムになります。








以下は、

スワミ・ニランジャンのサットサンガ

(聖者がその場で直接答える、一問一答)

の記録より。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




問い:アーシュラムは、私たちに何を提供しますか?



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



答え(スワミ・ニランジャン):アーシュラムの環境は、多くの機会を提供します。




もし、あなたが、

それらに自覚意識を持つ(気づく)なら、

次にあなたは、

上手くいけば、

サビついたり

カビが生えたりしないで済みます。






なぜなら、

あなたは、毎日が、

あなたの人生の

過去から続くものではなく、

新しい一日であるように学ぶからです。






私のサンニャーサ・ライフを振り返ってみると、

私には、自分の最大限の可能性や強さを、

使っているとは感じません。






もっと、

私は出来ると思いますし、

もっと出来たはずだったことがありますが、

全くできなかったわけではないとも感じています。





つまり、

何人かの人々にとって、

アーシュラムで過ごす一日は、

一年のようにも感じられるので、

全体的な状況について、

とんでもなくネガティブになったりします。






これらは、

人生の現実です。





しかし、

私が自分の人生を振り返るとき、

その全ての年が、

学びの過程だったと感じますし、

今もまだ

学んでいる最中だと思いますし、

これからも

学び続けるだろうと感じています。






なぜなら、

私は、

アーシュラムがその機会を、

私に提供していることに

気づいているからです。






初めに、

アーシュラムでは、

個人の、

他者との相互作用を

観察します。






私が、

あなたに対して、

ポジティブに、

もしくはネガティブに反応しようとです。






そして、

内的な調和を作り出すめに、

私がその反応を、

どのように処理したのかということを見るのです。






次に、

私が、他の人々からのネガティブさに屈することなく、





自分のクリアな考え方や、

連なる明晰な思考を

どのように

保つことができるのか、

ということを観察します。






3つ目に、

彼らが何をしていようとも、

他者を支え、

助けるためには、

私に何ができるだろうと

考えます。






4つ目に、

カルマの影響と

野心と、

エゴの影響への、

免疫力を、

発達させることによって、

どんなやり方があるだろうと

考えます。





アーシュラムは、

人生における実に多くの機会を、

それを望む人には、

提供することができます。





人が、

その環境に同調し、

その一部であると感じるときにだけ、

人はアーシュラムの魂を発見することが

できるのです。




 

(パラマハンサ・スワミ・ニランジャンアナンダ・サラスワティー

ビハール・スクール・オブ・ヨーガの霊的指導者)









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