多くのサットサンガに参加していて、
人生の新しい道を探している女性が尋ねました。
「カルマ・サンニャーシンのイニシエーション(ディクシャ)を受けることの、重要性は何ですか?
もし、私たちが、外側の様子や、関係や、ライフスタイルを同様にしても、
カルマ・サンニャーサのイニシエーションを受けなければ、
このような心の態度に到達することは、
まったく不可能なのですか?」
パラマハンサジーは、窓の外を見て、
しばらく考え込んでいました。
曇り空は、
突如、雨に変わっていました。
ついに、彼は言いました、
「私も、そのことについて考えたことがあります。
もちろん、
イニシエーションを受けていようが、いまいが、
人生において、同様なスタンスである誰もが、
カルマ・サンニャーシンであるといえます。
しかし、何人の人が、
良いと悪いにかかわらず、
彼らの行動に巻き込まれずに、
また、かれらの行動の結果に対して、
執着を持っていないと言うことができるのでしょう?
人には、
その自然さによって、限界があります。
人は、その限界を超えようとしますが、
多くの人々がその試みに失敗します。
心が散らされるせいで、
心の混乱のせいで、
意志が弱まるせいで、
人は、(継続する)意欲を失ってしまいます。
そういった意味で人には、
イニシエーションを受けてもいいと思える
そしてイニシエーション(ディクシャ)を与えることができる師が必要です。
イニシエーションは、単なる儀式ではありません。
それは、弟子に、
師の直観的なエネルギーを移すことです。
弟子はそのエネルギーを引き寄せて、
一点に集中し続け、
その努力に全身全霊で打ち込むことの助けとします。
師は、そこでは統括的な導き手であり、
インスピレーションであり、
弟子が間違った道へ進まないように、
チェックする者になります。
ですからカルマ・サンニャ-シンにとって、
最も重要なことは、
その道を導いてゆける優れた師を選ぶことと、
選んだ師によって授けられるイニシエーション(ディクシャ)です。
実際に、
カルマ・サンニャーシンは、
プールナ・サンニャーシン(スワミ)よりも、さらに困難なのです。」
~パラマハンサ・スワミ・サッティヤーナンダ・サラスワティー~
右:パラマハンサ・スワミ・サッティヤーナンダ師
左:パラマハンサ・スワミ・サッティヤーサンガナンダ(史上初の女性のパラマハンサ)
Ψ サッティヤーナンダ / ビハール・スタイル・オブ・ヨーガ 東京 Ψ