☆スワミジーの弟子、スワミ・プラボダンダ・サラスワティーさんの考察





【モウナ~心のファスティング】





毎日、私たちの心を誘う、


刺激、


理想、


対象物の


多すぎることについて、


あなたは考えたことがありますか?









私たちは、


美しい絨毯や、


素晴らしい本や、


お気に入りの人々さえ、


自分の周りに集め、


そうしてから、


精神的な


消化不良に陥ります。








ヨーガは、


積み重なった


全ての必要のないアイテムに満たされた心の、


重荷を下ろす機会を与えてくれます。








ヨーガの練習を通して、


私たちは、


純化のプロセス(過程)において、


自らの全存在の、


肉体のファスティング(断食)をするように、


心のファスティングをすることができます。









これは、


ヨーガの


最も貴重な効果の一つです。








肉体的な体の中には、


消化、


新陳代謝、


感染などによって作られた、


毒素や、


老廃物などが、


絶え間なく、


累積しています。








私たちがファスティングするとき、


消化の重荷から、


肉体を生き返らせるので、


私たちは、


純化のプロセスに対して、


さらなるエネルギーを


捧げることができます。








普通の家の掃除で、


全てのいらないものを捨てるように、


肉体の


衰えた細胞や組織は、


分解され、


毒素とともに、


排出されます。








同じことが、


心にも起きます。








心の、


さまざまなレベルで、


何百万という印象が、


累積しています。








これらの


根深い印象は、


サムスカーラ(samskaras)として、


知られています。








それらは、


私たちの


純粋な魂の周囲を囲む、


不動の壁を形作っています。








ヨーガの練習は、


この壁を、


ゆっくりと


砕いてゆき、


硬い外皮のサムスカラは、


崩れてゆきます。








そうして、


サムスカラの外皮は取り除かれ、


真の


純粋な自己が


姿を表します。








心を純化する、


最も良い方法の一つが、


モウナ(mouna=喋らないこと)、


もしくは、沈黙です。








モウナの間、


人は、


通常の絶え間ない会話、


相互作用、


刺激の、


「重たい食事」から、


心を


断食させます。








この方法で、


精神的なエネルギーは


満たされ、


自己探求や、


内的なコミュニケーションへと


着手することが


出来るようになります。








モウナを練習することは、


自分を制御することや、


意志の力を増大させる、


一つの習慣であり、


それは、


一つのサダナ(霊的求道者のための個人練習)です。








常に喋ることを要求する舌を


コントロールすることは、


心をコントロールするための、


重要なステップです。








スピリチュアル・ライフ(霊的な人生)において、


多くの人々が


モウナを練習しています。








カトリックの宗教では、


トラピスト修道会と呼ばれる宗派が、


完全な沈黙を守ることで


知られています。








モウナは、


インドでは、


解らない程昔から、


よく知られた


練習方法でした。








ムニと呼ばれるサードゥー達は、


何年という単位で、


モウナを練習します。








モウナには、


さまざまな程度のものがあります。








おしゃべりをコントロールするカルナ・モウナでは、


ノートの記述や、


身振り手振り、


アイ・コンタクトなどは、


許されています。








しかしながら、


カシャ・モウナ(kastha mouna)では、


あらゆる


外的な


コミュニケーション(伝達)は、


まったく放棄されてしまいます。








最終的に、


全ての疑いは、


心から取り除かれ、


あらゆるグナ(gunas=智慧)によって、


世界の


輝ける特質が


体験的に知られます。








この状態は、


ススプティ・モウナ(susupti mouna)として


知られます。








全ての思考が消滅する、


最も高い形のモウナは、


マハー・モウナ(maha mouna)と呼ばれます。








モウナは、


大変フレキシブルな(柔軟性のある)


テクニックです。








あなたは、


座る必要もありません。








特別に、


練習する場所も


いりません。








あなたは、


通常の活動を、


中止する必要さえ、


ないのです。








それは、


あなた自身や、


他者がいる中で、


あなたが試してみることができる


一つの体験です。








始めは、


週末のある一日を、


モウナに当てたいと思うかもしれませんし、








次に、


月に一度とか、


週に一度とか、


周期を決めて、


続けたいと思うかもしれません。








あなたは、


その日の終わりには、


リラックスして、


生き返るような感じで


あるといいでしょう。








あなたのくつろいだ心は、


一週間の仕事を、


自然な、


自動的な方法で、


精度と、


スピードに満ちて、


達成することが


出来るでしょう。








モウナは、


ポジティブな態度で、


目標へのクリアな感覚をもって、


取り組むとよいでしょう。








緊張や、


欲求不満があれば、


無理して、


強制されて行ったという


印象が残るだけです。








しかしながら、


例え、


練習の間に、


あなたが


何らかの


心の混乱を体験しても、


心配はいりません。








それは、


精神的な面における、


浄化の自然なプロセスが、


生じているだけだからです。








私たちに中にある、


ネガティブなサムスカラが、


消費されるとき、


サムスカラは、


心の表面に、


一時的な障害を浮かび上がらせます。








これが起こるとき、


私たちは、


バランスを崩すことになってしまう、


これらの障害を、


起こらなくするために、


いくつかの


セルフ・アウェアネス(自覚意識)と、


訓練を


継続しなけらばならないでしょう。








けれども、


最初のころは、


もし、


私たちが、


モウナの最中に、


怒りや、


イライラや、


落ち込みを体験するようであれば、


練習を、


半日で切り上げる方が、


賢明でしょう。








モウナは


ネガティブな表現を


神様的な質に


超越させるために、


大変便利です。








一度、


アーシュラムに、


非常に暴力的な傾向のある男が


いました。








スワミジーは、


彼に、


モウナを練習するように


話しました。








数ヶ月間、


静寂の中で過ごした後、


彼は、


輝くような個性を現わし、


愛を放射させ、


懸命に働きました。








モウナの練習を通して、


彼は、


怒りに向けて


無駄に消費していたエネルギーを、


より、


ポジティブな方向に


向け直すことができたのです。









モウナの


規則正しい練習は、


人の、


コミュニケーション・パターン全体を変えます。









彼が話すことは、


より、直接的で、


集中して、


クリアになりました。








彼が話すことを選ぶときには、


彼の簡素な言葉は、


偉大な力と


意味を持ちました。








彼は、


聴衆の注意を


完全に惹きつけることができ、


聴衆は、


彼が言葉を発している間、


信頼を持って、


深く聞き入ったのです。








もし、


あなたがモウナの練習を


もっとやってみたいと思うなら、


さらなる心の成果を得るために、


年に一度、


10日間の


集中した


静寂のリトリートを、


やってみると良いでしょう。








そのように


長い期間のリトリ-トの効果は、


実に驚くべきものです。









しかしながら、


長期間のリトリートの間は、


肉体的な労働と、


メディテーション(瞑想)、


少しの勉強と、


リラクセーションを


バランス良く保つことが


重要です。










もちろん、


最も良い考えは、


その期間、


アーシュラムに滞在することです。







そうすれば、


あなたはシンプルな暮らしと、


カルマ・ヨーガ(karma yoga=無私の労働のヨーガ)の練習を、


する機会も持てるのです。








そうして、


あなたの心に


のしかかっていた、


全ての不必要な、


精神的な重荷は、


自然発生的に、


落ちて行ってしまうでしょう。











Ψ Satyananda / Bihar Style of Yoga
Tokyo Ψ






Ψ サッティヤーナンダ / ビハール・スタイル・オブ・ヨーガ 東京 Ψ






サンニャーサ・ピース(ムンゲール)





















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