バガヴァッド・ギーター9章からの考察


パラマハンサ・スワミ・ニランジャン





【心を定める】




勇者アルジュナは、シュリ・クリシュナに尋ねます


「この練習によって、私の心の自然さを、


定めることができると思いますか?







心の自然さは、


常にダイナミックで、


動的で、


知覚された一つの対象から、


別の対象を理解しに動きます。








心は、


大変に道楽にふけるものであり、


かき乱されるものであり、


精神の平静や集中を邪魔する者です。








常に動く風を止めることは不可能ですが、


では、


どのように心の動きを止めることができるでしょう?」








シュリ・クリシュナは答えました。


「もちろん、可能ですよ!」








この能力は、


アッビャーサ(Abhyasa)とヴァイラーギャ(Vairagya)によって、


可能になります。








アッビャーサは練習を意味し、


ヴァイラーギャは行いへの


執着を捨てることです。








ヨ-ガ・スートラ(Yoga Sutras)の中で、


リシ・パタンジャリ(Rishi Patanjali)は、


アッビャーサは


誠意をもって、


長期にわたって続行する、


絶え間ない、


連続した、


練習と努力であると


述べています。








アッビャーサを通して、


人は、


練習の奥儀や


完全さに到達します。








シュリ・クリシュナはまた言っています:


練習によって、


心の激変を、


制御することが


可能です。








練習とは、


一つの系統、に従うこと、


知覚と


アウェアネス(自覚意識)の変化と、


人間の体験における、


肉体的、


心理的、


スピリチュアル(霊的)な次元を、


内観(見る)することの、


一つのシ-クエンス(一連の流れ)に


従うことです。








アッビャーサとヴァイラーギャによって、


心の感情のぐらつきを、


静めることが、


可能になります。









全く隙間風のない


閉じ切った部屋では、


ろうそくの炎は、


揺らいだり、


またたいたりすることなく、


静止して燃えるのと同様に、







興味を惹くもの、



自分を守ること、

悩みの形における、


執着の影響を


知ることと、








アッビャーサ、


ヴァイラーギャ、


を通して、


感覚を


抑えることにより、








人は、


次第にゆっくりと、


心の動きを、


少なくすることができます。








ここで、


シュリ・クリシュナはまた、


心の


特定の振る舞い、


つまり、


妄想を引き起こす、


熱烈な振る舞いの、


正体を示します。








一つのこと、


一つの理想、


一つの思考、


一つの対象物にしがみつく、


心の、


ある状態、


もしくは


ありさまを








情熱は示し、


その


周囲を、


ぐるぐると


回転し始めます。








もし心が、


感覚的な喜びについて


考え始めると、


感覚的な喜びを


手に入れるための


必要性が、


強調されます。








もし心が、


感情的な喜びについて


考えるなら、


感情的な喜びを


手に入れるための


必要性が


強調されます。








この、


心の


情熱的な状態においては、


一つの強迫観念や


妄想が、


心の全体的な領域を、


毒し、


色つけてしまい、


人間の


総合的なふるまいを、


変えてしまうことがあります。








それは、


カーマ(Kama=欲情)、


つまり、


パッション(情熱)として知られます。









パラマハンサ・スワミ・ニランジャンアナンダ・サラスワティー


ビハール・スクール・オブ・ヨーガの霊的指導者




Paramahamsa Swami Niranjanananda Saraswati

(Spiritual Head of Bihar School of Yoga)






Ψ Satyananda / Bihar Style of Yoga Tokyo Ψ





Ψ サッティヤーナンダ / ビハール・スタイル・オブ・ヨーガ 東京 Ψ





スワミ・ニランジャン




















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