私を大きく変えた小さな事件、いよいよ最終回です。

これは10年前に書いたメルマガです。

今回から読んだ人は1回目から読んでね。
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ではどうぞ☆

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戦争のような時には
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特に、「犬が好きか、猫が好きか」的な議論の時には
不毛な潰し合いでしかなく、
議論自体を楽しむ場合はよいですが、
本気で認めさせよう、とすることは徒労だと思います。

戦争は、たいがいこういう構図だと思うのですが。

対岸に向かってお互いが発砲し続けていたら、
相当の被害が出てからようやく終結ということになるのではないでしょうか。

それぞれの岸に居続けるのではなく、
真ん中に広場を作って集まったら
きっと違うと思うのです。

それぞれがそれぞれの特徴を持ち、
どちらがいい、正しいというわけではない場合、
「私は犬が好きだけど、猫を好きな人もいるんだねえ」
自分と相手の意見が等しい大きさだと考えるということです。

その上で議論をすると、楽しめます。
犬派の人が、猫のよさを理解できて、世界が広がるかもしれません。

相手の意見、考えをきちんと聞いた後に、

「よくわかります。では、これはどう思いますか?」

「よくわかります。しかしここにはこう書いてあるのですが…」


というように、まず「わかる」ことが肝要だと気付きました。

これは「わかります」とテクニックとして言えばいい、ということではなく、
本当に自分を相手に融合させるということです。

それはもちろん、
「自分をなくす」ことでも「何でも相手に合わせる」ことでもなく、
「相手の意見を本気で理解する」ということです。

そうすると、
自分の中に「自分の意見」と「相手の意見」の両方が等しく入るので、
「自分寄り」のものの見方をしていた時とは、
おのずと行動も発言も変わってきます。
相手の行動も発言も別人のように違います。

(これは、実際にやってみればてきめんにわかります)

まあ、犬VS猫の場合も、
ホテル事件のように明らかにどちらかが不正で間違っている場合も、
自分のいる位置は基本的に同じなのですが。

どちらかの側に自分を置いておかないと、
「自分が消える」というのは、幻想です。

そんなことで自分なんて絶対に消えません。


黒沢明監督「どですかでん」の長老(村長?)を見てもわかります。

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敵、とか本当の狂人、犯罪者というのはいないと思います。
基本的に自分と同じ人間で、その中の誰もが持っている一部分が
多かったり、大きくなってしまった、というだけだと思います。


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ホテルからはもう、電話は来ませんでした。
私もしませんでした。
マスコミでもネットでも、何もしませんでした。

大阪まで行って、機械が新しくなったか確認しようか、
とまで思ったこともありましたが、
それよりも、

自分が普段実践できる範囲で、
「対立しない」ことを守る方が、
全体が少しずつでも、本当の意味で変わってくる


と確信したからです。

一言でいえば私は丸くなりました。

同時に、怖いものがなくなりました。

もちろんいやなこと、動揺すること、感情的になることはいくらでもあります。

ですが、誰にどう来られても、
それを吸収して無力化する、という最強の技を身につけた
という感じです。

攻撃されても、以前よりは格段に落ちついて対処できますし、
まず人が攻撃したいと思わない人に変わった気がします。
(2ちゃんねるですら全然叩かれないんですよ(笑))

一応今回で「ホテル編」は完結です。

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以上、ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
暑苦しくて、疲れちゃったかな?
この記事が、ほんの少しでもお役に立てていたら幸いです。

一連の記事で、
「自分は被害者!正しい!正義!許さない!叩き潰す!思い知れ!」
という思考回路しかなかった主人公が、
「理解による融合なくして、本当の解決や平和はないのでは・・・」
と気づくという、コペルニクス的転回が伝わっていたら嬉しいです。
ほんと人格と人生が変わったので。(激ヒドイ→ヒドイくらいに、笑)

それと今回の記事、今なら、
> ホテル事件のように明らかにどちらかが不正で間違っている場合
という言い方も、決してできませんね。

まだまだ
> 「自分寄り」のものの見方
だなあと思います。
言いたいことはわかりますが、
明らかな「間違い」や「正しさ」なんてあるのか?と今は思います。

> 黒沢明監督「どですかでん」の長老
については、今確認したら、今日アップした次の号で書いていたので、
また明日アップします。(笑)

それと近いうちに、この一連の記事への総括を書きますね。
今読んで思うことや、「愛ってなに」と絡めたまとめ、質問へのお返事など。

ではではまた!