千葉県の印旛沼周辺には、鳥見(とみ)神社が21社ほどある。

これらの神社はニギハヤヒを祀る。

 

ニギハヤヒはスサノオの息子であり、当然、出雲族なので、千葉県のあたりも出雲族の影響の強い土地だったことが伺える。

 

ニギハヤヒの大元の存在は、サナンダ・クマラであることは、以前書いた。

 

 

その21社のうちの一つ。

印西市平岡にある鳥見神社では、県指定無形民俗文化財の獅子舞が受け継がれているとのこと。

 

その魅力に引き込まれた方が詳しく解説するブログを見つけた。
おもに千葉県の獅子舞を鑑賞されて、美しいイラストとともに、獅子舞の物語や特徴を解説されている。イラストを見ているだけでも癒される。

 

「ふりうやかい」さんの「獅子舞見物報告録」

リンクを貼らせて頂きます。感謝をこめて。

 

こちらの記事によると、平岡鳥見神社の獅子舞では、3匹の獅子が登場し20の演目が舞われるとのこと。


登場する獅子は、

 

ジジ(大獅子)=父

カカ(雌獅子)=母

セナ(中獅子)=長男

 

ジジは父であり、スサノオなのだろう。

カカは母(=ニギハヤヒの母=大国主の母)であり、スサノオの妻であり、封印された女神だと感じる。

セナは、この二人の息子。

「セナ」という名は、「サナンダ」の「サナ」が変化したものではないかと思う。

 

父は天(=宇宙)であり、母は地(=地球)であり、息子は人(=天地の間に暮らす人類)。

本来の三位一体は、「父母子」であり「天地人」なのだろう。

 

 

20の舞の中の一つ「弓くぐりの舞」

(ふりうやかいさん「獅子舞見物報告録」より転載)

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ジジが青竹と縄でできた「弓」をくぐり抜けることで特別な力を示すもの。
これは「結界を超える」という意味があります。ちなみに青竹は榊と同様、聖なる植物です。
セナ獅子もくぐりたがるができない、という場面。弓を挟んで雄獅子たちが威嚇するような仕草をします。

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一つ前の記事に書いたが、この「特別な力」とは、特殊な霊力である剣(=エクスカリバー)を指しているのではないかと思う。

特別な力の操り手であるジジ(スサノオ)。

まだその操り手としての座を受け継いでいない息子のセナ。

そんな姿が表されているように感じる。

 

スサノオとその妻(封印された女神)、そして、その息子(ニギハヤヒ)。

この三者の大元の存在は、サナト・クマラ(=スサノオ)、レディ・ヴィーナス・クマラ(=スサノオの妻)、サナンダ・クマラ(=ニギハヤヒ)となる。

 

サナト、レディ・ヴィーナス、サナンダが、人類を守護する存在の代表者として、かつては認識され、人々の間で感謝を捧げる舞いなどが行われていたのではないかと思う。

 

 

少年たちが懸命に舞う、平岡鳥見神社の獅子舞。

「ありがとう」と伝えたい。