理代子先生はオスカルがたった一度だけドレスを着た意味について

深いこだわりがあったようです。

 

これですね、オダリスク風のドレス

当時小学生の私はカラーイラストを見てピンクのドレスなんだなと思っておりました(ちなみにこのイラストのホログラム絵はがきかしちゃんにあげました。オスカルのバスジェルあげた時は声をあげてすごく喜んでくれたんだけれどこの時はそうでもなかった)

 

余談はともかくピンクのドレスだと思い込んでいたら

 

服飾学校の生徒さんたちが再現したのがこれ

白じゃん

 

ピンクじゃないのかい 

 

展示会のスタッフさんとお話したら、イラストは色つけなければいけなかったのでピンクになったけれど、理代子先生のイメージではウエディングドレスのような白というこなんだそうな

 

オスカルが生涯ただ一度だけドレスに身を包み、初恋の相手フェルゼンと踊ったのは

その苦しい想いに決別するためですが、

だからこそ一生に一度しか着ない(何度も着る人がいるけれどオスカル様は超清純派なので)ウエディングドレスのような白に理代子先生がこだわったんだそうです

 

それだけオスカルは実らぬ初恋と自分の生き方の間で苦しんだということで

ほう、ガキンチョの時は解らなかったけれど、今なら解る

これぞ少女マンガのロマン!!

 

子どもの時はご贔屓様の超絶可愛らしいドレス姿にホクホクでした。

 

これね

大劇プログラムの表紙がこれって今考えるとなんかすごい

 

劇団の事情なんでしょうね、副題もオスカルとアンドレではなくてアンドレとオスカルですし、上級生のショーちゃんの相手役がみきちゃんということなんでしょうね。

 

みきちゃん自身は、男役の割に女役が多かったけれど、こんなに綺麗で豪華なドレス着たことがなくて、とても嬉しかったそうです。

 

みきちゃんがこのドレスで花道に登場した時の客席のじわがすごくて、あの時以上のじわを経験した事がないと植田先生は仰っています

客席のため息想像できちゃう。

 

オスカルは白薔薇のようなドレスでフェルゼンと踊り、少女マンガとヅカのロマンを詰め込んだような場面でした。

 

その後舞踏会から抜け出し思い出を反芻してステップを踏むと原作のように盛大に転び、アンドレがそれを見てからかうが実はアンドレはフェルゼンへの苦しい片恋に揺れるオスカルのドレス姿を眩しく思い胸が苦しい…という流れ。

 

原作とは異なりますが、原作の言わんとするところをよく表現しているように思います。

 

じゅんこさんの時は演出が違っていて花道に慌てて飛び出しコケたそうで長谷川先生がそう指示されたそうです

 

ショーちゃんも東宝のみの総集編で白薔薇ドレス着ました。舞台写真がレコードジャケット裏面になってますが、まあゴツいこと。隣のルミさんが細いしね。

 

月組初演ではオスカルは地味な細身のネグリジェと言うか部屋着ドレスみたいなの着てアンドレに抱いてくれという、現在の今宵一夜を知っている人にはビックリの展開。(笑)

 

でも植田先生は理代子先生の少女マンガのロマンを理解はされているなと感じます。恋する気持ちの体現として白薔薇ドレスですので

 

最近はヅカのオスカルはドレス着ません。賢明なご判断で(賢明じゃなくてファンがオスカルといえども女役嫌がるからだろうけれど)

 

最近はファンが男役にリアリティを求めすぎるので、どうしてもゴツくなりがちですので

 

個人的にはかしちゃんが原作通りのオダリスク風ドレス着たら気絶もんだった。

 

ちぎちゃんには是非とも白薔薇ドレス着て王子様のような美形フェルゼンと踊って欲しかったんだけれど

 

次の公演で実現。

まーどう見ても少女マンガの美形王子様と美形お姫様よね

(でもファンとしては、1年以上女を演じるのは何だかなでした)

 

 

 

アレな実写映画でさえもオスカルの恋心に寄せたドレス姿であったし

 

パチンコCRでさえも、オスカルのドレス姿には一応理代子先生の少女マンガのロマンはあるわけね

 

 

 

何故か韓国版ベルばらでは

 

黒い騎士をとっ捕まえるための目眩ましとしてオスカルはドレスを着ます。

 

まさかオスカルが黒い騎士を投げ飛ばす原作場面に触発されたんだとすると

謎の感性(笑)

 

だってアンドレに「毎回ドレス着て待ち伏せるのか」みたいなこと聞かれて「あんな動きにくいもの着てられるか」と返すくらいなのに

 

 

 

つぎはアンドレは落ち着いた大人の男であってほしいという関連した続きの話を書きます