老け役今昔

昨日無事に月組さんの千秋楽を配信で観られてほっとしました。

観ていて唯一気になったのが、老け役の皆さまの若さです。これはもう組の構成からして仕方ないんですが、内裏に集う皆様ってやっぱりある程度お年を召した皆様です。基経と常行は別ですが。白髪、白眉にしていても、お肌のぴちぴちなところは隠せません。

昔はそういうときって専科のお姉さま方が出演していたり、そうでなければ皺など書きこんでいたものだったりするのですが、ライビュや配信の世の中になって、アップになることが多いから細かく老けメイクがしづらくなってしまったんでしょうねぇ。

昨日の内裏に集う皆様も、声を低くしたり、語りをゆっくりにしたりと工夫が見られましたが、やはり梨花ますみさんの登場は場が引き締まりました。頼もしいベテラン女房だとひとめでわかります。

最近スカステで昭和のお芝居の放送が多くあり、あの当時の専科のお姉さまがたのお姿を拝見し、「そうそう、これこれ」って思うんです。昔は老け役はほとんど専科から出演した皆様が演じていらっしゃいました。昭和ベルばらの将軍達はたいてい組長クラスか専科の皆様だったと思います。あと夫人達もそうでしたね。

若手の皆様が工夫して老け役をこなすのとはまた違った、年齢が醸し出すものってやはりあると思うんです。

もう少し年齢に応じた役のふりかたってあってもいいと思うし、専科の皆さまのご登場を願ってもいいんじゃないかなぁと個人的には思います。配信で以前より多く最近の公演を観られるようになって感じたことです。若手でもどしどし老け役をこなして組の中で芝居巧者になっていく生徒さんもこれからもっとでてくるでしょうし、それはそれで楽しみです。

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