坂本龍馬ゆかりの地 東京【有楽町編】 | 坂本龍馬資料館ーRyoma Museumー

坂本龍馬資料館ーRyoma Museumー

坂本龍馬のみならず、様々な歴史や文化の素晴らしさを広めていけたら良いなと考えております。歴史好きな方との交流も深められたら大変嬉しく思いますので、何か御座いましたらお気軽にTwitterまでご連絡下さい。

■坂本龍馬ゆかりの地

坂本龍馬のゆかりの地と聞いて、思い浮かべるのは何処でしょうか?

多くの方は、龍馬出身の高知県。
亀山社中活躍の場である長崎県。
龍馬暗殺の場となった京都。

この辺りを思い浮かべられる方も多いのでは無いでしょうか?

しかし、実は東京都にも、坂本龍馬ゆかりの地が数多く残されています。


龍馬が生きていた時代、「首都」は天皇が将軍の任命を行っていた京都でしたが、その徳川将軍が政治の中心地として幕府を設置していたのが「東京都」でした。

当時の東京都は地名を「江戸」と呼び、全国から優秀で腕に自信のある者達が集まっており、「京都大阪は商人の町、されども江戸は武士の町」とも呼ばれていました。

坂本龍馬も18歳の頃、剣術修行で土佐藩から江戸へ出て来ています。


今後、坂本龍馬ゆかりの地を定期的にご紹介していきたいと考えておりますが、第一回の今回は、その「江戸」のうち、青年龍馬が過ごした「有楽町駅」から徒歩で回れる場所をご紹介したいと思います。


「有楽町」は現在の日本の首都東京の中心である皇居から徒歩10分ほどの場所にあり、少し歩けば銀座もあります。

元々、「有楽町」という名前の由来は、織田信長の弟である織田有楽斎の屋敷があった事から名付けられました。

織田有楽斎 正式名:織田長益

織田有楽斎は芸術や風流を非常に好んでおり、更にこの地には、東宝(株)を創設した小林一三氏が芸術・文化の町として発展させた経路があります。

その為、現在も有楽町近辺には東宝(株)が運営する宝塚を初めとする多数の劇場や、東宝・東映、松竹の映画業界大手三社の映画館も建設されています。

このような芸術・文化の町を散歩するとともに、坂本龍馬ゆかりの地へ足を運んでみるのも楽しいのでは無いでしょうか?


・坂本龍馬ゆかりの散歩コース紹介
    所要時間:約40分

①土佐藩上屋敷跡(現:東京国際フォーラム)
東京都千代田区丸の内3丁目5
②鍛冶橋門跡
東京都中央区八重洲2丁目4
③千葉定吉道場跡
東京都中央区八重洲2丁目8−8
④高知県アンテナショップ まるごと高知
東京都中央区銀座1丁目3−13 オーブ プレミア


■①土佐藩上屋敷跡
(現:東京国際フォーラム)
東京都千代田区丸の内3丁目5

アクセス:JR有楽町駅国際フォーラム口より徒歩約3分

公式HP:https://www.t-i-forum.co.jp/


・土佐藩上屋敷とは?

坂本龍馬の故郷である土佐藩。

現在の高知県に当たる、その土佐藩を治める藩主山内容堂公が幕府から藩邸地として元禄初年に下賜され、江戸で生活の拠点としたのが「土佐藩上屋敷」となります。

山内容堂公はこの屋敷から幕末の政局の中心で幅広く活躍する事となり、明治4年7月8日の政府令によって還納されるまで、この場所は変わらず土佐藩上屋敷でした。

坂本龍馬が剣術を学んでいた千葉定吉道場からも目と鼻の先にあり、龍馬が最初に寄宿したのは築地の土佐藩中屋敷(現在の中央区役所)の方だと言われておりますが、この上屋敷も度々訪れていたとされます。

現在は東京国際フォーラムとなり、館内には相田みつを美術館があり、芸術を楽しめる他、太田道灌像と江戸城の模型、又土佐藩上屋敷があったと記述される立て看板が設置されています。


・アクセス順路

JR有楽町駅 国際フォーラム口の改札を出て、ビックカメラが見える右方向へ直進します。

3分ほど歩くと正面に見えてくる大きな建物が東京国際フォーラムです。

この建物の右側の入り口を入り、エスカレーターで降り、再び上がり反対入り口へと向かいます。


太田道灌像と江戸城の模型、又土佐藩上屋敷があったと記述される立て看板が設置されています。


■②鍛冶橋門跡
東京都中央区八重洲2丁目

アクセス:東京国際フォーラムより徒歩約3分


・鍛冶橋門跡とは?

JR東京駅八重洲口前を通る外堀通りは、かつて江戸城の外濠だった場所です。

鍛冶橋門は、1629(寛永6)年に秋月藩主黒田長興によってつくられました。

門前には御用絵師として江戸城本丸の襖絵を描いた加納探幽の屋敷があり、外堀の門外には鍛冶屋職人が暮らしていた関係で、町名が「南鍛冶町」であったことに由来して「鍛冶橋」と名づけられました。

坂本龍馬も「土佐藩上屋敷」から「千葉定吉道場」へ剣術修行で通う際には、この「鍛冶橋」を通っていたと伝わります。

現在は鍛冶橋の形跡は残されておりませんが、説明版が設置されています。


・アクセス順路
東京国際フォーラム太田道灌像出口を出て、右側を直進します。


そのまま高架下をくぐり抜け真っ直ぐ進むと、交差点手前に鍛冶橋門跡の立て看板があります。


■③千葉定吉道場跡
東京都中央区八重洲2丁目8−8

アクセス:鍛冶橋門跡より徒歩約3分


・千葉定吉道場跡とは?

千葉定吉道場とは、日本全国から剣の達人が集まる江戸において、後に「位は桃井、技は千葉、力は斎藤」と呼ばれる江戸三大道場のうち、「技の千葉」と称された北辰一刀流剣術の道場で、名前を「桶町千葉道場」と言います。

道場主の千葉定吉は、北辰一刀流剣術の創始者千葉周作の弟であり、自身も北辰一刀流の達人だと知られています。

兄周作の玄武館道場の人気に貢献した後、自らの道場も創設しました。

それが「桶町千葉道場」です。


兄の玄武館が「大千葉道場」と通称されたのに対し、定吉は弟だった為、「小千葉道場」などと呼ばれていました。


嘉永6年、剣術修行のために江戸へ出てきた坂本龍馬は、この定吉の「桶町千葉道場」に入門したとされています。

坂本龍馬が剣の修行に明け暮れ、剣豪として名を馳せた青春の地と言えます。


・アクセス順路
鍛冶橋門跡をそのまま直進し交差点を越えます。

次の信号の手前に看板が設置されています。


■④高知県アンテナショップ まるごと高知
東京都中央区銀座1丁目3−13 オーブ プレミア

アクセス:千葉定吉道場跡より徒歩約6分

公式HP:https://www.marugotokochi.com/


・高知県アンテナショップ まるごと高知とは?

高知県のアンテナショップです。

一階入り口には、坂本龍馬像が立っており迫力があります。

店内は高知県原産の鰹やゆず、様々な名産品が並んでおり、私も炊き込みご飯の素と高知県で販売されている飲み物を購入しましたが、非常に美味しかったです。

また2階には高知県の味を楽しめるレストラン、地下階にはちょっとした坂本龍馬グッズと、酒豪で知られる高知県ならではの名酒が販売されています。

この高知県アンテナショップのすぐ周りにも茨城県や沖縄県のアンテナショップがあり、それぞれ巡って県事の魅力を見比べてみるのも楽しいかも知れません。