鬼滅の刃の鬼のモデルは「疫病」? 其の一 | 坂本龍馬資料館ーRyoma Museumー

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■大正時代はどんな時代?


「大正時代」

鬼滅の刃で知名度の上がった時代ですが、いったいどんな時代だったのでしょうか?

時代区分で言うと、大正時代は大正元年から大正十五年の十五年間で、「日本史で最も短い期間」になっています。

また大正時代は、明治時代と昭和時代の間に挟まれており、「倒幕」により徳川幕府が支配していた江戸時代が終わり、さらに新国家として一新された明治時代を越え、やっと訪れた近代化された時代です。

江戸時代の長生きしている、元武士が生きていた最後の時代とも言われています。

しかし、二度に及ぶ「護憲運動」、「大正デモクラシ」、「第一次世界大戦に突入」する事になったり、大正十二年には「関東大震災」が発生し東京は壊滅、多くの命が奪われ、僅か十五年間に様々な事件が起こりました。




そんな「大正時代」の文化的な面で言えば、和食や和服から洋食や洋服となり、「モダンな文化、芸術や文学、音楽」などが発達した時代でもあります。

その中でも文学界においては、作家たちが複数の派閥に分かれてそれぞれ雑誌を発行し、非常に賑やかになり、大衆文学が国民の人気娯楽にもなりました。

この大正時代に数々の名作が生み出される、森鴎外や夏目漱石といった指導者も現れ、後世にも影響を与えています。 


鬼滅の刃にも、「響凱」という鼓を使って戦う鬼が登場しますが、この鬼は人間であった頃は、小説の作家であり自分の作品を認められない苦しさから鬼になったという設定があります。

大正時代は文化面において大きく変わり、きらびやかな一面がある反面、多くの人が悩み苦しんだ時代でもありました。

鬼滅の刃に出てくる「鬼」の背景には、こういった歴史的な描写がしっかりされているのも特徴になっていると感じます。


■大正時代の「疫病」

日本史において、人類の敵は何も人だけでなく、長い歴史の中で人類が命懸けで戦って来たものに「疫病」があります。

大正七年(1918年)米国で発生したインフルエンザは、翌八年にかけてスペインや仏、英国などのヨーロッパに広がり、「スペイン風邪」と呼ばれました。


この「スペイン風邪」が全世界を覆い、世界の死者数は、おそらくは1億人を超えていたと推定されており、人類史上最も死者を出したパンデミックのひとつとされています。

同時に日本においても死者数は、日本本土で45万人、外地の朝鮮、台湾を含めると74万人の犠牲が出ました。

また、流行したのは「スペイン風邪」だけでなく数々の「疫病」の流行が人々を悩ませます。






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