クセが強い人間が好きだ。
本当にクセが強い人間がまわりに多い。
優しかったり、意地が悪かったり、怒ったり、うるさかったり、笑ったり、本当にろくでもないことによくもまぁ巻き込んでくれることだ。
面白い。
自分という人間がある程度、固まっている人間が多い。
そういう人間は嫌いじゃない。
面倒ではあるけれど、一緒にいて退屈しない。
じゃあ自分がなくてまわりに合わせてばかりの人間はどうかというと、それも嫌いじゃない。
そういう人間は大概が一緒にいて楽だ。
面白みに欠ける場合もあるが、毎日面白いのもそれはそれで疲れる。
一緒にいて疲れないというのも人間の魅力の一つだと思う。
好きな男、嫌いな男というテーマであれば自分のまわりは好きな男で固まっている。
いつもじゃれ合うのも気持ち悪いけれど、たまに酒を飲んだり感情を分かち合って自分の人生にたくさんそれぞれの色を塗ってくれる。
友情という言葉を持ち出すのは野暮ではあるが、まぁそういうことだ。
嫌いな男。
人を殺そうとする男。
直接的にも間接的にも、そして比喩的にも、人を殺そうとする男がいたら許さない。
幸いそういう人間はまわりにいないし、ある程度はよけたり蹴散らしてきたように思う。
人を嫌いになるのはエナジーがいる。
もったいないことはしたくない。
友人関係の相談を持ちかけられたら必ず言うことがある。
人間は嘘をつく。
裏切る。
それは仕方ない。
怒るようなことでもなくて当たり前のことだ。
人間は弱いものだから。
でもその人が友人なら許してあげた方がいい。
友人なら。
それが出来るようになってから自分の人生には好きな男があふれるくらい増えた。
自分もきっとそうやって許されてきたのだろうから。