骨髄移植のあとは多かれ少なかれGVHDが出る
にゃんは軽い皮膚GVHDが出た
1)移植片対宿主病(GVHD)とは
移植片対宿主病(GVHD)は、同種移植後に特有の合併症で、ドナー由来のリンパ球が患者さんの正常臓器を異物とみなして攻撃することによって起こります。重症化すると治療が難しく時に命に関わることもあります。
これに対して、「拒絶反応」とは、患者さんの免疫細胞が、ドナー由来の移植片を異物と認識し、攻撃することによって起こる合併症で、GVHDとは異なります。
(1)皮膚GVHD
移植を受けた患者さんの皮膚は、移植前処置(化学療法や放射線治療)により、皮膚の再生に必要な基底細胞や皮脂膜の機能が障害され、薄く乾燥して傷ができやすい状態となります。そのため皮膚GVHDがない場合でも非常に弱い状態になっており、予防のためにケアを継続的に行うことが大切です。専門的な皮膚のケアは、看護師や担当医と相談して行います。
国立がん研究センター
がん情報サービスより
軽いとはいっても発疹が出て痒みがある
特に背中に広がっていたから辛かったろうと思う
退院してからは毎日お風呂上りにステロイドにヘパリンやワセリンを持ってきて「お願いします」と私に手渡してきた
大きくなってから娘の肌に触れることなんてなかった
早く良くなりますようにと願いながら塗っていた
再発して入院するまで毎日毎日塗っていた
極小未熟児で生まれたにゃんはやはり小さく育った
もともと小さかったのに抗がん剤に骨髄移植と続き、35㎏まで減ってしまったから本当に折れそうなくらいまで痩せてしまっていた
細い小さな背中だった
お風呂上がりの温かい小さな背中の感触が今でも手のひらに、心に残っている
あれはにゃんの親孝行だったのかもしれない
想い出をありがとうと言えるようになるまでにあとどれくらい時間が必要なのだろう