4回目は、十二運星。その人をよく表していると思える部分。

 

三淵嘉子さんの命式解説の4回目は、

十二運星から、

通変星を活かせる活躍のステージを読み解いていきます。

 

十二運星は、行動に表れやすいとも言われていて、

その人をよく表しています。

 

動物占いは、十二運星をもとにしているので、

「動物占いがよく当たる」と言われる理由でもあります。

 

有名な人の命式を読むにあたり、

毎回申し上げていますが、

誰々の命式というだけでなく、

「命式からこんなこともわかるのか」

「私と同じ星を持っているけど、

この人は、どう活かしたんだろう?」

など、自分の命式にある星を活かす参考になれば、

と願っています。

 

また、四柱推命には、

様々な流派があり、

流派によって、解釈は様々です。

予め、ご了承ください。

 

 

 

 

同じ通変星を持っていても、活躍のステージが違ってくる。

 

三淵嘉子さんの命式はこちら。

(出生時間は、不明)

 

 

三淵さんの十二運星は、

「沐浴」「帝旺」「長生」です。

 

十二運星は、

人生のステージをイメージしていて、

そういう状態の肉体や精神の状態を表しています。

 

十二運星の星たちには、

違いがありますが、

優劣はありません。

 

 

親や目上の人との関係で表れている性質とは

 

年柱・十二運星 「沐浴」

動物占い:チーター

 

「沐浴」は、繊細な心を持つ少年少女の心を表す星です。

「ロマン」「夢」という意味があり、

青春時代の多感で鋭い感性を持ち続けます。

 

枠に捉われることなく、

様々な経験を通して成長し、

自らの手で人生を切り拓いていきたいと

思っています。

 

好奇心旺盛で、

思いついたことは、すぐに行動に移すタイプ。

 

常識や世間体にとらわれることなく、

自分を表現していくことで、

才能を発揮していくでしょう。

 

「沐浴」は「巣立ち」を意味します。

精神的自由を確保できることが、何よりも大切。

親元を離れて自立することが、

運気アップにつながります。

 

家庭環境などで、

変化の多い幼少期になるのも、

年柱に「沐浴」がある人の特徴です。

 

 

仕事で表れる性質とは

月柱・十二運星 「帝旺」

動物占い:トラ

 

「帝旺」は、人生のピークを表します。

そのイメージのとおり、

自信と自負心に満ちています。

 

信念が強く窮地や試練を乗り越える強さを持ち、

強い意志を持って挑戦し続けることが理想。

「失敗したときこそ、成長するチャンス」と捉え、

躓いても、そこから立ち上がって、

自分らしく歩んでいけるようになります。

 

少し頑固なところがあり、

自分のやり方を貫こうとして、

目上の人と衝突することもあるかもしれませんが、

人間的な温かみがあり、

慕ってくる人には、援助を惜しまない人です。

 

支えてくれる人との輪を広げていき、

意見の食い違いなどで、

仲間が離れていくようなことがあっても、

「また、新しい仲間を作る」気持ちで、

人生を歩んでいくとよいでしょう。

 

 

 

プライベートの時に表われる性質とは

日柱・十二運星 長生

動物占い:サル

 

「長生」は、子ども時代を表す星です。

なんでも知りたがる子どものように、

いろいろなことに興味を持ち、

積極的に行動していきます。

物事を素直に取り組み、

すくすく成長していきます。

 

性格は、穏やかで

理由なく人に疑いの眼差しを向けることなく、

周りの人に誠実に接します。

 

安心できる環境の中で、

信頼できる人たちに囲まれているときが

一番力を発揮できる。

 

素直で、常識や礼儀正しさを大切にするために、

年長者からも可愛がられ、サポートされやすい。

また、同時に

自分も「周りの人の役に立ちたい」という気持ちも強く、

周りを支えるような関係を育んでいくことができるでしょう。

 

 

 

恵まれた環境だったかもしれないけれど

 

ドラマでは描かれていませんが、

三淵嘉子さんは、

台湾銀行に勤める父親の赴任先の

シンガポールで生まれました。

 

戦前、その時代に、海外で仕事をし、

家には、郷里からの書生が何人かいる、

というのは、かなり恵まれた環境と言えるでしょう。

 

また、女学校だけでなく、

法律を学ぶために、大学に通える家庭環境。

 

ドラマもなかで、

女子部の仲間の”よねさん”は、

「姉が売られ、自分も売られそうになった」

と、話しているシーンがありました。

貧しい家庭では、そういうことがあった時代でした。

 

三淵さんが、

その時代としては、恵まれた家庭環境だったとしても、

女性が弁護士になることが難しい時代の先駆者として、

活躍されたのには、

三淵さんの持つ星を活かされたからだと思いました。

 

今回で、三淵嘉子さんの命式解説は終わります。

次回からは、

某ブランドのバックの名前になったあの方の

命式解説をしたいと思います。

 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

参考までに、

この本を読みました。

 

 

 

ドラマとは違うところもあり、

三淵嘉子さんの人物像を理解するには、

お勧めです。