3回目は、通変星から才能を読み解きます

三淵嘉子さんの命式解説書の3回目は、

通変星から、才能を読み解きます。

 

「日本女性初」という言葉は、

聞いているだけだと、

どこか華々しく、

『時代の先端』のような、

キラキラした姿を思い浮かべますが、

実際は、ドラマ以上の苦難の道だったことは、

容易に想像することができます。

 

道なき道を後に続く女性たちのために、

人並以上の努力し、結果を出してきた人。

 

そういう方の命式は、

どんな才能を示して知るのでしょうか?

 

有名な人の命式を読むにあたり、

毎回申し上げていますが、

誰々の命式というだけでなく、

「命式からこんなこともわかるのか」

「私と同じ星を持っているけど、

この人は、どう活かしたんだろう?」

など、自分の命式にある星を活かす参考になれば、

と願っています。

 

また、四柱推命には、

様々な流派があり、

流派によって、解釈は様々です。

予め、ご了承ください。

 

 

 

 

 

中心星は、正官。実行力の星でした。

 

三淵嘉子さんの命式は、こちら。

(出生時間は、不明)

 

 

命式をみると、

表現の星が3つ(傷官が2、食神が1)、

実行力の星が2つ(正官が2)

 

なんて、シンプルな通変星。

弁護士に必要な《正義感と実行力》、

そして、

《話すことが得意》という才能の持ち主でした。

 

 

 

中心星の正官とは?

 

今回は、

「自然と出来てしまうこと」や「適職」を示す、

月柱・蔵干通変星《中心星》から

読み解いていきたいと思います。

 

●月柱・蔵干通変星《中心星》 正官

 

社会貢献や社会全体が良くなることを重視します。

世の中を良くしたい、困っている人を助けることで

お金を得る仕事なら情熱を持って打ち込むことができます。

逆に、

お金のためだけに働くことは、いまいち、頑張れないというか…

 

自分を律することが出来、

社会のルールにを遵守します。

 

国家公務員など、

モラルを求められる仕事で活躍するでしょう。

 

だた、

その厳しさは、自分だけでなく、

周りの人にも規律ある行動を求めやすく、

学生時代は、風紀委員長だったかもしれません。

 

曲がったことが嫌いな《正官》は、

平気で嘘をついたり、

なあなあな職場では、

自尊心が傷ついしまいます。

できる限り、

そういう人や環境とは距離を置くなどして、

自分を守りましょう。

 

安定した環境で、

じっくり仕事に打ち込める仕事が、

《正官》の才能を発揮しやすいでしょう。

 


●年柱・通変星  正官

 

年柱・通変星にある星は、

先祖から引き継いだり、

天から与えられたものを表します。

 

ご先祖様から、

正義感の強さや真面目さを引き継いだと思われます。

 

子どもの頃から曲がったことが嫌いで、

しっかり者。

大人からは、可愛がられたのではないでしょうか?

 

責任感が強く、努力家。

その上、行動力もあり、

自分の役割を果たそうとします。

 

物事の道理を判断する能力で冷静に考え、行動する。

知的戦略が得意。

目的を果たすために、

一時の感情に振り回されることはあまりないでしょう。

 

思いやりがあり、

それは、世の中を良くしたいというほどのレベル。

 

だた、世間体を気にするとことがあり、

頭を下げることは、苦手かもしれません。

 

 

年柱・通変星、

月柱・蔵干通変星と、

《正官》が2つあることで、

正義感や責任感、実行力がより強まります。

 

たとえ、重責を伴う仕事も、

プレッシャーに打ち勝つほどの強い責任感で、

一歩一歩、責務を果たしていくことができるでしょう。

 

 

 

 

やっぱり弁護士は、弁が立たないと。

 

三淵嘉子さんの命式のもう一つの特徴は、

表現の星が多いこと。

 

●月柱・通変星  《食神》

 

仕事のスタイルを表します。

 

《食神》は、衣食住の星とも言われ、

《食》に関係する「口」、

「口」にまつわることが得意になるといわれ、

話すことが得意といわれます。、

つまり、弁が立ち、駆け引きが得意。

 

人に話すときは、わかりやすく伝えます。

 

また、《食神》は、

衣食住に困ることがないといわれ、

楽天的でおおらかです。

 

職場の潤滑油的な役割を

担うことが多いかもしれません。

 

「人の喜んだ顔が何よりの幸せ」

と考える《食神》さん。

いつの間にか人が集まってきて、

自分も周りもいい運勢の流れを

生み出していくことでしょう。

 

 

●年柱・通変星 傷官

 

第一印象を表します。

 

鋭い知性と感性に恵まれ、

本質を見抜くことが出来ます。

 

女性の場合、弁が立ち、

相手の痛いところに、ズバッと切り込みます。

 

専門性の高い技術を身につけ、

専門知識を活かす仕事がぴったり。

頭脳明晰なので、

難関な資格試験を挑戦してみるとよいでしょう。

 

美意識があり、

センスのよいファッションで注目を集めることでしょう。

 

感性に恵まれているため、

相手の気持ちや、

周囲の気持ちにも敏感なところがあります。

 

 

●日柱・蔵干通変星  傷官

 

生まれ持った性格を表します。

 

外見は洗練された印象がありますが、

内面は、ちょっぴり傷つきやすい面があります。

 

今までにない発想を思いつく、

鋭い感性と頭脳を持っているがゆえに、

その鋭さが、

自分や周りの人に向けられると、

傷ついてしまいます。

 

そこで、理解し支えてくれる存在が大切に。

 

シニカルな態度をとることなく、

本音で語り合える存在が大きな安心感をもたらしてくれるでしょう。

 

自分の理想と現実のギャップに悩むこともありますが、

劣等感をバネに、

自己研鑽を積むことで、

大きく成長していくことが出来るタイプの人です。

 

 

傷官が2つあることで、

行動力が増し、より専門性のあることに、

精力的に取り組むことになるでしょう。

人を喜ばせることを楽しんだり、

おおらかさが出てくることもあります。

 

 

 

ドラマの展開が気になる…

ドラマのほうは、

男子学生たちに交じって、

法律を学ぶようになった、寅子たち。

 

男子学生たちとのわだかまりも消え、

寅子に「恋の予感」が…

 

と思っていたら、

父親が逮捕されるという展開。

 

三淵嘉子さんをモデルにした小説とは、

違った展開に驚きびっくり

 

 

次回、三淵嘉子さんの命式解説は、最終回。

十二運星から、

・その人が輝く環境や条件

・補足的に才能や能力

を読み解いていきたいと思います。

 

読んでいただき、

ありがとうございました。