『ちょっと気になる子への対応』

『なんとなく他の子と勝手が違って気になる』

普段の園生活の中で、周りの子と違う行動をしてしまう等

個別指導を必要とされる子に対する保育教諭の役割について

この度、神奈川県私立幼稚園連合会教育相談員

臨床発達心理士 鈴木敦子先生を招聘し

幼稚園の放課後に教員全員と木の子保育園の保育士3名も交え

研修会をおこなった。

冒頭に、こんな子いませんか?

・小さな音でも嫌がる。ホールに行くのが嫌い。
・決まったパターンやルールを絶対に嫌がる。
・新しい環境がだめ。新しいやり方に混乱する。
・急に人を叩く。フルーツバスケットに参加出来ない。
・何かにこだわる。ちょろちょろと落ち着かない。

気になる子にはいろいろなタイプがある。

自閉症スペクトラムと言って、自由保育は問題ないが、みんなで一緒に同じ事は出来なくなる。

気になる言動や状態をひとりひとり把握する必要がある。

発達障害の特徴として、同じ事が出来ないから注意や叱責しても

効果は上がらない。

情報処理の硬直性が見受けられ、一つの行動に複数の情報をこなすことが困難になり

パニックに陥る。

ストレス耐性の弱さ、思考の柔軟性の欠如が見受けられる。

自分がこんな事をして他の人はどう思うかは考えない。

自分のやりたい事の前に人がいると邪魔だと、相手を押したり叩いたりしてしまう。

好きなことには、集中して習得する

電車や駅名や数字や漢字など読めてしまう。

しかし、社会的必要な物事については覚えられない。

ADの特性として個別指導が必要となる。

本人にとって適切な指導

ハードル設定を下げ、皆と一緒ではなく達成感を味わわせる。

個性と一緒で誰ひとり同じでない。

最後に、特性を把握するアセスメント表について

幼稚園児の睡眠についてお話を頂いた。

脳の発達に非常に大切である睡眠時間は

一日最低連続時間は10時間、出来れば連続11時間睡眠が必要。

寝ている時間は脳のメンテナンスをする為、睡眠をしっかりとらせることにより

次の日の情緒が安定する


3歳から5歳までは、睡眠をたっぷり摂ることが精神情緒の安定に寄与するとのこと。

早速、園の保護者に研修の成果を伝えていきたいと思います。