かねてから交友のある、参乃治会(故四代目竿治の研修生の集まり)のホープで、
専業和竿師になった、「竿貴」君
彼に依頼していたタナゴ竿が出来上がりましたとの連絡が9月上旬にあり
!キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
塗を落ち着かせて、納品したいので9月下旬にお届けしますとのことでした。
夕食を一緒にどうおってことで、大田区の自宅に招いて、9月29日受け取りました。
誂えを依頼してから何年かかったかな?・・・忘れるほど前かもしれませんね。
(´∀`)
依頼していたのは5寸切り5本継のタナゴ竿、塗りなどはすべてお任せ
実験でも何でも良いので、竿貴君の好みで。ただ、調子はちょっと固めでねと・・・
出来上がりは、替え手元付でした。ヽ(゜▽、゜)ノ
3本仕舞です。穂先と穂持ちが収納されます。
焼き印が押してあるのが手元です。(細い方が替え手元となります)
5本継で全長2尺1寸、替え元を使えば4本継で全長1尺7寸
手元は矢竹の根堀、節揃え
(こういうところに拘るから材料探しを含め制作に相当な時間がかかるんですね。)
穂先は削り穂先
塗は口巻の部分は、「金虫食い変形バージョン」
穂先は団十郎変形?、金箔仕上げに蛇口も特別仕様
もちろん節影塗で仕上げてあります。節影のボケ方も絶妙です。
素晴らし出来です。
継いでみると、シャンとして、張りがあり、へにゃへにゃではない。注文どおりです。
それだけ素材選びと、火入れがしっかりしているという証。
素材探しに相当苦労したらしいです。
納得いく材料はなかなかなくて、自分で竹を探しに何回も地方に行くそうです。
まずは、手元
「竿貴」の焼き印、根堀部分もしっかり仕上げてあります。
希望の太さの希望の形の根堀の竹は簡単には見つからないです。
口巻の塗り
山立てして金箔を張り、虫食いにならない程度に研ぎ、漆を重ねたもの
これは、相当手間がかかったそうです。
すげ口の仕上げも、ほんと滑らか。
次は、穂先
全体的には、こんな感じ
5寸切りの穂先ですよ。たった15㎝の長さの穂先にこれだけの細工仕事
恐れ入りました。
金の覆輪の様に見えるのは、後で塗ったものでなく
穂先を削り、下地ができてから、山立てで筋を書き、その後金箔を張り漆を重ね
山の部分は漆の層が他より薄くなるので金色が強調され浮かび上がるような感じで仕上げているそうです。
蛇口の細工も圧巻。
穂先をVの字に削り、真鍮線を輪にして取り付け、
真鍮線も張り合わせる所を薄く延ばして取り付けてあります。
そこに結び目を取り付けてあります。
何とも手の込んだ仕事ですね。
穂先の込みの部分もしっかり仕上げてあります。
いや、素晴らしいです。感服!!
新作を受け取ったばかりなのに、
主に鯊釣りで使うのに今使っている和竿の重さと調子を参考に、軽い矢竹の鮒竿仕様で作ってくださいと、次をお願いしちゃいました。
( ´艸`)
さて、何年後に受け取れるかな(*^o^*)(大笑)
和竿は自分でも作りますが、なかなかここまで出来ません。
プロの竿師になった竿貴君を応援の気持ちも込めて、誂えをお願いすることにしています。
次の長期休暇では、和竿を1振りくらい自分で作らねばと、反省の気持ちもありますね。
今回の撮影は一眼カメラを既に船に乗せてしまっているので、コンデジでの撮影
画質等イマイチの所があり、うまく伝えきれない所はご容赦m(_ _ )m
竿貴君の過去記事等を再びご紹介です。
http://ameblo.jp/san-noji/entry-11520977488.html
(竿貴君から情報公開についてご了承を頂いています。)
竿貴君の工房 〒183-0052
東京都府中市新町1-8-26-201
携帯電話 090-810-26817
「竿貴」
鴨 下 貴 仁
時間は掛かりますが、それだけ本物の江戸和竿を誂えてくれます。
宜しければ応援してあげてください。