初回受験の方はともかく、再受験の方が、
「憲法が出来なかったから落ちた」
、と考えておられるなら、少し冷静になって考え直してみてください。
なぜなら、
法令配点比率の「77%」は「行政法と民法」
、憲法は僅か「11%」だからです。
(行政法は合計112点ですから憲法の4倍、民法だけでも合計76点ですから憲法の3倍近い配点です。)
憲法0点では、お話になりませんが、ある程度の対策で「6〜7割」は得点できるようになります。
(独学であっても、1500〜1800円の教材だけで「6〜7割」得点は可能です。憲法で得点出来ない場合は、例えば「行政書士試験の過去問だけを繰り返す」「教材を間違えている」などのケースがほとんどだと思います。)
ただし、どれだけ頑張っても、8割以上は難しい。
時間対効果から考えれば、憲法で6〜7割得点出来る努力で止めて、その他の時間は民法と行政法に費やすべきでしょう。
(難易度が高く、得点率が下がる年度はランダムですが、対策法は同様です。)
憲法はどれだけやっても11%、ならば割り切る。
仮に憲法の得点が『5割(14点)』であったとしても、法令全体(244点)における失点割合は、たったの「5%」程度ですみます。
ですが、民法と行政法の学習が中途半端で5割程度しか得点出来なければ、法令全体における失点割合は「38%」以上となります。
明らかに桁が違うわけです。
(確かに行政法には憲法の理解が必要ですが、だからといって、優先順位が変わるわけではありません。可処分時間が限られている社会人の方々は特に気をつけてください。)
再受験の方の多くは、やはり、高配点である「行政法と民法」の得点率が伸び悩んでいるわけですから、配点が高い分野から優先的に学習してください。