F大全のパーマンを読んでみた!
こんばんは。
なんだかんだで「藤子F不二夫大全集」も毎回買っていると場所を占拠するようになってきました。
これ大きな書店には山積みですが、ちょっとした本屋さんではなかなか売っていないんですね。
全部買ったらどれだけ場所とるんでしょう。
なんてオモチャもマンガも置く場所だけはたくさんあります。
ただ先立つものが無い。
今回初めて「パーマン」を読みました。
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- パーマン 1 (藤子・F・不二雄大全集)/藤子・F・不二雄
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2巻で少年サンデー版のパーマンは完結しましたが面白いです。
ドラえもんとはまた違ったテンポのよさとギャグがちりばめられています。
魅力的なのは悪役です。
パーマンには「全ギャンド連」という全日本ギャングドロボウ連盟という組織が固定の悪役として登場します。
そんなギャンド連のナイフ投げの刺客に顧問としてつけられたのが、
インテリギャング「陰野照彦(インノテリヒコ)」
となりのホッカムリのおっさんは全ギャンド連の人です。
いかにもインテリです。僕も賢そうに見せたいときは黒のタートルネックにジェケットで出かけます。
「どうやるって…なにをいまさら。」
そうこの人のナイフ投げの腕があればパーマンは簡単にしとめられるたはずなんですが…
ことごとく深読みしすぎて失敗。
「君はどこまでばかなんだ」
リアルな話、賢い人というのは、簡単なことでも複雑に考えるので、ちょっとしたことも上手くいかないのです。
実際にこういうことはよくあるので、うんざりします。
僕もいつもこんな感じでげんなりしています。それが嫌で嫌でww
F先生の書く悪人は「この人悪い!」と言う感じがして良いです。
「花さか爺さんの伝説をもとに…」
顔からしてうさんくさそうww目の下が最高です。
窓から入ってきた人は全ギャド連のセールスマン。
顧客は「根住小蔵」
横山ノックのようなおっさんはブービーをおだててドロボウさせるおっさん。
極めつけはこのひと。
3階から望遠鏡で人の家を覗き見してうわさを流す人。
F先生のお得意の屁理屈を言う人。
子供あいてに屁理屈こねて、ミツ夫くんもほうけ顔で「別に」
ほんとパーマンじゃないときはだめな子です。
このインテリくさい屈折ぐあいが陰野照彦とは違う、理屈に生きる人を良くあらわしています。
3号は星野スミレなんですが、サンデー版では殆ど言及されません。
パー子の正体が解かりそうになった回の1カットで髪の毛がみえます。
次週で、ひょっとして「星野スミレ?」程度は匂わせます。
ちなみにA先生の作画です。
あとは個人的に気になったのは唐突に関西弁をしゃべるスーパーマン
「そらそうやけど…」
僕の世代なら安原さんの演じるバードマンなんですけどね。
つぼにはまったのが
「ウニョレッ、よくもよくも。」
「ウニョレ」明日から使います。
内容もさることながら、一番良かったのは大竹宏さんの巻末コメントですね。
これを読めただけでも価値はあったと思います。
単に今の自分の状況にかぶっただけかもしれませんけれど。
面白いので、読んだことの無いという方は本屋さんで買って読んでみてください。
読んで損は無いと思います。
ではまた!