ヤッターマンのコミックをよんでみよう!その3
こんばんは。
劇場版のヤッターマンの設定をもろに受けたヤッターマンの最終回(グランドフィナーレ)に向けての3話連作、
盛り上がってきました!!
「ヤッタードラゴン」映画でもそうでしたが、相変わらずいいとこ持って行きますね。
他のメカは便器に流されましたが、ドラゴンだけは大破したように見えましたがどうなんでしょう?
しかしヤッターキングの登場が映画のバンクはちと萎えました。ネエトンのギャルゴレもまさかの落ちで終了してしまいました。
そんなわけで今日もヤッターマンのコミックのご紹介します。
トランスフォーマー?はて?
今日は「デンゲキニンテンドーDS」に連載されている「ヤッターマンデンゲキ大作戦」です。
今日は一巻のご紹介です。
映画の公開にあわせて発売されたんですね。
著者は帯ひろ志先生です。帯先生といえば我々の世代は一度はお目にかかっていると思います。
その先生が描かれるヤッターマンは注目していたのですが、如何せん雑誌が高いので単行本はまだかまだかと心待ちにしていました。
まずページをめくると…
出た!偽ヤッターマン!
のっけからこのネタです。まさしく「ジャーン」です。
発出は旧ヤッターマン37話「ケチスの商人だコロン」で「わいだけみじめでコロン!」は名フレーズです。
他のコミックはリメイク版ヤッターマンのコミカライズ色が強いのですが、帯版ヤッターマンは独自性が強く、旧ヤッターマンおよび、その後のボカンシリーズのマンネリ崩しもあります。
ボカンファンが描いたマンガという感じがびしびし伝わってきます。
リメイク版ヤッターマンは「タイムボカンシリーズ」ではありませんが、このマンガはリメイク版ヤッターマンに十分「タイムボカンシリーズ」を冠しても申し分ないそんなマンガです。
ボカンシリーズは健全なお色気も売りなんですが、そんな全開のドロンジョとボヤッキーは一話でしか見れません。
この作品のドロンジョは何故か牛乳に固執しています。
タイムボカンシリーズの時代はデレなんて言葉はありません。
3悪の女ボスは「コケティッシュ」や「小悪魔的な…」と評されていました。
牛乳買って来いというドロンジョには何となくそんなころのドロンジョです。
「はやく牛乳ちょうだい!」ツンばかりでデレなんか全くありません。
マンネリ崩しも旧ヤッターマンではあまり見られなかったのですが、その後のボカンシリーズではちょくちょくパターン破りはみられました。
このマンガにも見られます。
お仕置き直後のドロンボーのやり取りから奮起してやゲッターロボそのもののメカを作るボヤッキーなどです。
なかでも秀逸なのは、4話「ステキに変身ボヤッキー!だコロン」です。
「ヤッターマン×トウシバ」には痩せて男前になったトンズラーが登場します。トンズラーの声は昔のジャイアンの立壁さんなので「きれいなジャイアン」を彷彿させる良いネタでした。
このマンガでは敗因の理由はボヤ・トンが不細工な事と言われたボヤッキーがドロンボーメカ「MAXビューティー」によってイケメンになるエピです。
ドロンジョも「あ、あの…どちら様で??」
決してかっこよくない2人です。
「ボヤッキーが2枚目になる」は鉄板ネタですが、その後のドロンジョとのやりとりとオチはまさしくボカンシリーズの真骨頂という感じです。
さてもう一点オールドファンにはうれしいネタです。
リメイク版でのズッコケは「ぽぺ~!」です。
このギャグは笹川アニメでは結構お約束です。
シンエイ版オバQで「オタ~ッ!」パーマンで「へコ~ッ!」ハットリくんで「ズコ~ッ!」です。
(ちなみに決してうすた京介先生がオリジナルではありません。)
このマンガでもありました!!
「ブレェ~!」もはや説明不要ですね。
帯先生がかなりのボカンファンというのは、よく見て取れますが決してリメイク版のフォーマットや設定を取り込んでいないわけではありません。もちろん「メガパー」も使うし、ナレも富山調ではなく、山ちゃん調になっています。
ペリカン登場時のワンを軽視するペリカンもそのままです。
この話はヤッターマンが基地に帰ってきてから…というエピで、アニメでは触れられていない部分という感じがして良いです。
この話ではドロンボーを契約してしまい悪事をすることに逆らえないワンが秀逸。
ヤッターワンは本当に良いキャラになりました。ヤッターワンとヤッターペリカンの同時出動は旧でもリメイクでも行われましたがヤッターメカ同士の直接対決は行われていなせん。
このマンガでも「新旧ヤッターメカの対決を!!」
とあおられていますが…。
やっぱりペリカンも「正義の心」をもったヤッターメカなんだなぁと思います。ペリカンもクールでよいキャラです。
ヤッターマンは時間移動後の視聴率もよく映画もド短期の集中興行で殆ど宣伝や告知もなかった割りにはピアの満足度ランキングも一位をとりました。映画も決して説教臭くない、劇場で主題歌を歌うような「子供向け映画の王道作品」に仕上がり、何よりも販促アニメではないのにそこまでメカに力を入れるか?というロボットアニメファンも納得の出来になっています。
なのに打ち切りのような形で終わらせるのはかなりの損失です。
コミック郡のオリジナルストーリーを原作でも十分に一年は放送できるのでもっとマーケティングの上手い玩具スポンサーとタツノコに変な要求をしない放送局、そして何もわかっていない脚本家は降ろしてまた放送して欲しいものです。
すべて、もう無理なんですけどね。
- ヤッターマンデンゲキ大作戦! 第1巻 (デンゲキニンテンドーDSコミック)
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と、こんなところでおしまいです。
また明日はさらに面白くなっている2巻のご紹介です。