記憶は忘却の彼方へ。イギリス編
初めての海外の一人旅はロンドンから始まりました。
そのときはNHKの海外ドラマ「宇宙船レッドドワーフ号」や
「モンティパイソン」にはまっていて「BBC行こう!」と思ったから行きました。
僕はBBCは渋谷のNHKみたいになっていて、モンティパイソンの小道具などが展示していると
勝手に思い込んでいました。
ヒースロー空港に降り立って、空港で「地球の歩き方」のっているホテルをブッキングセンターで予約をお願いしようとしたら
「こういうホテルのドミトリーはたくさんの人が出入りするので危ないから止めなさい。」
といわれてリコメンドホテルの予約を進めらました。
仕方がないので、そうした。8000円くらいのシングルでした。今では場所も覚えていない。
はっきり覚えているのは、予約センターのひとがプリントアウトしてくれた紙をもって地下鉄乗り場を探していたときに、アラブ系のタクシーの運ちゃんが、
「おいおい、君きみ。僕はこのホテルから迎えに着たんだよ。はやく行かないと夕飯のサービスが終わっちゃうからね。紙を見せてごらん。ふむふむ間違いない、あなたです。さあどうぞ。」
とタクシーに乗せてくれました。
タクシーにのってつたない英語で世間話をしていると運ちゃんが
「ボーイはラッキーだ。イギリスの運ちゃんは悪いやつが多い。僕は良心的だからそのホテルまで200ポンドで行くよ。他のやつは400ポンドはとるね!」
当時でだいたい200ポンドは4万円です。
「怖い!断ったら殺されるかも」と思いながら「いまイギリスに着いたばかりだから、そんなお金ないです。40ポンドしか持っていないよ。それに値段を先に行ってよ。」といって財布の中身を見せたら
運ちゃんは「空港かえるか?」僕は「Yes、Yes。」
空港に帰らずに埠頭にでも連れて行かれるかもしれないとビクビクしていたけれど、
空港の駐車場へ。
トランクの荷物をとってさっさと逃げようと思ったけれど、運ちゃんは最後までぼくの荷物を運んでくれました。
料金もホテルの話も全部運ちゃんの嘘なんですが、どうして時間とガソリンを無駄にしたのに、僕からお金もとらずに最後まで紳士的に振舞ったのでしょう?
それはそれですごい事で、最後は「気をつけてね。」と言われました。
今思うと旅の一番初めにこの経験は為になったと思います。
ほかのバッパーに言わすと、そんな古典的な手に今時引っかからないといわれてしまいますが・・・。
この体験は良く覚えているのですがロンドンで何をしたのかは詳しく覚えていません。
この頃は思い出は心に焼き付けると馬鹿なことを考えていたので、写真もほとんど取っていません。
唯一残っているホテルの写真。ドミトリーの8人部屋です。この奥に更にベッドが8つありました。
大英博物館にも行きました。
僕は今まで「ロゼッタストーン」だと思っていた写真です。
このように写真も日記もつけていないと印象的なことばかり覚えていて
旅の行程や色々なことは、バンバン忘れていってしまいますね。
忘れてしまっては、行っていないのと同じです。
覚えていることは
・イギリス人より現地に長期ステイしている日本人のほうが冷たく嫌な奴が多い。
・BBCは改装中でみれなかった。
・食事が高くて食べれなかった。
・すぐ物価が高くて長期ステイできないと判断し、フランスに逃げるためにドーバーにいった。
・リュックでハロッズにいって、警備員に注意され入店拒否。
というような感じです。
のちのち書いていきたいと思います。
宿情報なんかも書いて、誰かのお役に立つように仕上げます。
(断片的な記憶を整理したのちに)
そうそうオタ的にはトランスフォーマーは当時あまり売っていなくて、アメリカの輸入トイが日本と同じくらいの価格で売っていました。スタートレレックや模型なんかは専門ショップなんかあってコミックショップは至る所にありました。トランスフォーマーのコミックを探しましたけど、これから何週間か旅をするのにコミックスもって歩けないので断念しました。
また縁があってロンドンに行くときは、モンティパイソンのロケ地めぐりしたいです。