集合時間より、かなり早い11時過ぎに球場入りした松井秀喜は


トレーナー室でほとんどの時間を過ごした。

 1試合目のゲーム前、ジョー・ジラルディ監督は


マツイについては、これからチームドクターと話し合って決めると


話すに留まった。


その後、発表された先発オーダーに松井の名前はなく


4試合連続でスタメンから外れた。

午後1時過ぎ、松井は外野のフィールドで


ひざの感触を確かめるように50メートルダッシュを


強弱をつけて、8本ほど繰り返した。


一塁側ダッグアウトで、ジラルディ監督がその様子を見つめていた。

再開したサブウエーシリーズはデーゲームがヤンキー・スタジアム


そしてナイトゲームがシェイ・スタジアムという変則ダブルヘッダーで行われる。


これは2000年と2003年に次いで、3度目のことだ。

ニューヨークの地元紙ニューヨーク・ポストは両チームのマッチアップを紹介。


指名打者では、松井とメッツのマーロン・アンダーソンが比較され


軍配は松井に上がっていた。


ジラルディ監督は、レフトにマイナーから昇格させたジャスティン・クリスチャンを


指名打者にジェーソン・ジアンビを起用した。

ゲームは両チーム計26安打を放つ乱打戦となったが


メッツがカルロス・ベルトランの2ラン、カルロス・デルガドの満塁弾と3ランなどで


15-6と先勝した。


一方、ヤンキースの投手陣は7四球を出す乱調ぶり。


ジラルディ監督は、「厳しいゲームだった。四球が痛かった」と、お手上げだった。

 

シェイ・スタジアムに向かうチームのバスが出発してから


松井が私服で現われた。


とりあえず一回ゆっくり休んで


ヒザの状態を落ち着かせるのが一番という話なりました。


僕の方から何も言わず、判断に従いました。


この後はメッツとまだ3試合あるし


指名打者もないので、チームとして


他の選手がいたほうがプラスになると思うから


十分理解できることです。



松井の故障者リスト入りが決まってから、井川慶のメジャー再昇格も発表された。