レッズは22歳のルーキー、ダリル・トンプソンを


ヤンキースは31歳のダン・ギーゼをそれぞれ先発マウンドに送り込んだ。


2人とも、これがヤンキー・スタジアムでのメジャー初先発。


両軍の先発がともにヤンキー・スタジアム初先発だったのは


1926年4月22日以来のことだ。

 

ゲームは白熱した投手戦になった。


6回までスコアボードには奇麗にゼロが並び、引き締まった内容だった。

少ないチャンスをものにしようと、左ひざの痛みをこらえて松井が激走した。


右方向を狙っていたのでヒットになったのはラッキーでした。


いまの全力です。


半分以上(の力)では走っています。


2回、ツーベースのアレックス・ロドリゲスを二塁に置いて


松井が放った一塁線への打球は、内野安打となった。


しかしヤンキースはこの回、無死満塁という先制のチャンスを得たものの、後続を絶たれた。

 

それにしても、ギーゼは初先発とは思えなかった。


自分の父と、妻と子供が球場に来ていた。


7回に二塁への送球を焦って、流れが変わってしまった。


でも、自分を信じて投げられたと、落ち着いたピッチングを見せた。


ところが6回までレッズ打線を2安打に抑えていたギーゼは


7回に自らの送球エラーで招いたピンチで2点を先制されて降板。


2番手のホセ・ベラスも2ランを許してこの回4失点となり


ヤンキースの連敗が決まった。

 

レッズ投手陣に散発の7安打で完封されたジラルディ監督は


ギーゼは素晴らしかった。


チャンスがあったが、もう1本が出なかった。


また明日から連勝を始めたいと、振り返った。

 

ゲーム後、松井の両ひざにはアイシングが巻かれていた。


昨日と今日ではヒザの具合はそんなには変わっていない。


守備は現時点では難しい。


来週になってみないと分からない。


松井は回復具合を話した後


本当は何もしないほうが早く治るのでしょうが


そういうわけにもいかないですから


やりながら治すしかないと、苦しい胸の内を明かしていた。