前回(妻籠宿其の一)の続きです・・・太鼓の音が「テンツク・・テンツク
」聞こえ、
文化文政の旗竿が見えてきました
一番人気の花嫁行列 太鼓を叩き瓦版を配布します 長い「文化文政風俗絵巻」の旗竿
この文化文政の時代というのは江戸時代末期の文化~文政年間(1804~1830)をさし
江戸幕府十一代将軍、徳川家斉が将軍職家慶に譲ったのちも大御所として幕府の
実権を握っていた時代でした。政治経済の文化の中心は上方~江戸に移り町民文化が栄えた遊芸・芝居・遊里・絵画・通俗小説の流行は一世を風靡し遊蕩的気分が強く「粋(いき)」に
象徴される世界や虚無的風潮を生じた時代だったのです・・・その風俗を妻籠宿で再現する
「文化文政風俗絵巻之行列」が毎年、この日の11月23日に妻籠宿周辺で行われるのです
行列中に配られた瓦版 江戸宿場風情にマッチした風俗衣装です
この行列には武士、浪人、鳥追い女、駕籠かき、飛脚や虚無僧に扮した地元の住民他
約130人による人たちですが、なかでも長持唄と共に、木曽馬に乗って登場する
花嫁行列が見もので、花嫁、仲人、長持ちを担いだ一行が宿場街道を練り歩きます
。
三度笠や駕籠に乗ったお嬢ちゃんも通ったよ~ 撮影カメラ
を頭に固定して撮る?
猫ちゃんも虚無僧姿で出番を待つ・・まだかにゃん~来たぞ・・それショットで仲間入り?
花嫁行列には素人のカメラマン?も多数追い、凄かったですね~
この写真撮りの熱意に拙者も圧倒されましたね~
警備の方に守られながら歩き、下嵯峨屋さんで撮影許可・・・
この場所は妻籠宿における庶民の住居を代表する片土間に並列間取の形式を
良くとどめています。町の警備の係りの方は前列のカメラマンに土間に入らずマナーを守り、撮影するように何度も注意を促していましたよ・・・
木曽の宿場の中でも最も保存が良く家並みが残されています
ちょっと立ち寄り土産店や茶店の人達の温かさを感じます。
行列に参加された町の方々に素晴らしい江戸文化風俗をお見せいただき
ありがとうございました。「感謝」
欲をいえば夕方には妻籠宿の暖簾を閉まる時間です。
通りには電柱も街灯もありません・・・闇を照らすのは行燈(あんどん)の仄かな灯りが
昔話に誘います・・・聞こえるのは水路のせせらぎや虫たちのコーラス
私のカメラのシャッターをきる音、そんな静寂の中で江戸に届く一枚を狙い
たいのです
残念ながら午後4時の特急列車「南木曽駅」から熊谷に戻ります
今度は木曽路の妻籠・馬籠宿を再度歩きます・・・
江戸風情の漂うこの街道を何故か?懐かしくぶらり歩きたくなりますね~
参考:列車接続乗り換え帰宅時間
JR南木曽発16:00(特急しなの17号)~長野駅18:22発(新幹線
はくたか)
高崎駅19:42発(新幹線たにがわ414号)~熊谷駅20:00着(列車所要時間4時間)