『この割れ切った世界の片隅で』久しぶりに読んでみました。
世の中は、日本は、分断されています。
だけど、それに誰も気づきません、気づこうともしません、そして気づいてもそれを「マイノリティだから」という言葉と共に片付けます。
首都圏の人口は、34.5%。3人に1人。
LGBT層に相当する人、8.9%。11人に1人。
私立中学校出身者、7.3%。14人に1人。
大学進学率、58.8%。2人に1人。
高校生の通塾率、27%。3.5人に1人。
世帯所得が中央値の半分に満たない「相対的貧困」層、15.7%。6人に1人。
これを「多い」と感じるか、「少ない」と感じるか。
それは、あなたの「ふつう」次第です。人にはひとの、「ふつう」があります。
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その時気にしていることを考えてるからだと思うけど、読むたびに気になることが違います。
今回はこの「ふつう」について。
海外に滞在されている文科省職員さん、旧帝大、、高偏差値校の高校生が集うコミュニティーの中にある価値観は、こんな感じでした。
「普通」とは「常識」、つまり常識がない人は普通じゃない人、それは当たり前のこと。常識的に考えて、みんなそれが「普通」だと思っていること、わからない人は社会的マナーのない人。
・「普通」は、みんながそう思ってること、それを「偏見」だというのは、あなたは「偏見が過ぎてる」んじゃないですか?/高偏差値校の高校生
・「普通」は「普通」に便利、あっていいでしょ。/旧帝大
・「普通」は「普通」、めんどくさいわ/文科省職員さん
考えたことをない、もしくはなんと答えれば正解なのかを気にしたのか、イライラモードだったり、言ってることはわかるけど、『「普通」は「普通」じゃん』で、話をやめて終わり、みたいな感じでした。
中学受験ですごく勉強して、高偏差値で優秀な中学に進学しても、SDGsの世界の貧困について動画を見たら「そんなのアフリカの人でしょ、ふつうの日本人には関係ないじゃん!」って言います。
悪気がある訳ではなくて、自分の「ふつう」にはないことは関係ないと言うことなのでしょう。
それが自分が知らないことだからなのか、優生思想みたいなことで自己責任でしょと言うことなのか、なんだかわからないけど、
「普通」とは「常識」、つまり常識がない人は普通じゃない人、それは当たり前のこと。常識的に考えて、みんなそれが「普通」だと思っていること、わからない人は社会的マナーのない人。
こう考えるのが社会のふつうだとかするから、AO入試が難しいとなってしまうし、
『この割れ切った世界の片隅で』に、2万8千のイイねがついているんじゃないでしょうかねぇ。。。
ふつうってなに?を考えたグローバルディスカッションの
小学生
中学生
文科省職員さん、旧帝大、、高偏差値校の高校生が集う・・・