たくさんお客様がいらっしゃり、色々とお話しを伺っていると、
ご自分の足に大なり小なりコンプレックスをお持ちの方が多いようでした。
「甲高で・・・」
「幅広で・・・」
「外反母指だから・・・」
中でも一番ビックリしたのが、
「変な形で、足に合う靴がない」
とおっしゃるお客様。
いつもは24.5センチを履いていらっしゃるということだったので、
そのサイズをご用意したら、ブカブカ。
カカトのところに指が2本入りそうな勢いだったのです。
あれ~?と思って、23.5センチをお持ちすると、
足囲がちょっときつそうでしたが、
足長はピッタリ。
こうしたお客様は、実際は23.5センチのパンプスでいいのです。
サイズは23.5センチなのです。
日本の靴の木型はE~EEが標準なので、足囲がきつかったのでしょう。
サイズを上げて、足囲の大きさに対応していたようです。
でもね、
実は足囲って、実寸よりも10ミリほどキツめを選ぶのが正しいんです。
これ、皆さん、結構間違ってしまうんですよね。
でも、ちゃんとした靴屋なら、ちゃんとアドバイスしてあげられるはず。
これまで彼女に靴を売ってきた小売店に対して、
怒りさえ沸いてきたのでした。
だって、足に合わないパンプスを、
膝カクンカクンしながら履いてるんですよ!
体にいいわけないじゃないですか!
目先の利益を求めて、売って来たんでしょうが、
余りにも近視眼的、刹那的過ぎます。
まだ20代前半といった年頃の女性なんですから、
お子さんも産むでしょうし、
そうした将来的な体の変化もちゃんと考えてあげないと。
少なくとも、私は、
そうした責任感を持って、パンプスを売っていきたいと思っています。