サザンカならまだしも、まるで春でも来たかのように堂々と咲いているヤブツバキ。返り咲きと言ってはあまりにリッパである。

 

 

 夏の玄関を飾ってくれたこのロベリア。秋になり弱って来たので、これで終わりかと見ていると、最近になって花が盛り返してきた。原産地が亜熱帯とのことだが、園芸用に改良された「半耐寒性」と言われる種類だったのかも知れない。それにしても霜が降りる頃になってぐんぐん花が咲き出すとは、やはり少し奇妙だ。気候でも影響しているのだろうか。

 

 この秋はキノコの出方がおかしかった、と言っていたのは知人のキノコ名人。そういえばこの夏から秋にかけての天気は変だった、などという感覚や思い込みもなくはない。

 はたして実際には客観的なデーターとしてはどうだったのか、アメダスの観測値をもとに調べてみた。

 __最高気温の旬平均    __最高気温の平年値  __最低気温の旬平均  __最低気温の平年値

 

 __最高気温の平年偏差値  __最低気温の平年偏差値

     

 

 9月中旬だけ平均気温が何と5℃近くも高かったことがわかる。アメダス小出では観測していない湿度も、自宅では日平均湿度が10%近くも低く記録されていた。気温(日照も)も湿度もいずれも、平均値よりあれだけの+偏差だから、これはやはり異常な天気だったと言うことができると思う。里でも山でも、この秋は返り咲きが多いと言われるのは、2か月前のこの異常な高温が影響しているということになるのだろうか。

 

 地球温暖化現象によって、いろいろな面で思わぬ影響が指摘されるようになって久しい。気象庁の長期予報は、この冬はやや大雪と報じていたが、雪に関係した仕事の人も、一般の生活者もあまり困らない、異常ではないほどほどの降り方になってもらいたいものだと思うこの頃だ。

 

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