天気は西の方から変化してくると一般的に言われています。山に登りながら、いつも西の空模様が気になります。
この辺の山では、西南西約80キロ先の妙高連山と、西方約40~50キロの(刈羽)黒姫山、米山などはちょうど良い指標です。
日が西に傾く頃、逆光の中の夕焼け模様の時などには、それらの山々と空や雲のコントラストがとても美しい雰囲気をつくりだします。

WHITE WATSON F2 / HOLBEIN
盆地で暮らしているため、たまに広い海や空を眺めると、心が晴れ晴れとしてなんとも言えない気分になります。水や空といった捉えどころのないものは、絵の中には広く入れない方が無難ということを聞きます。しかし、技量は別として、たまには空をのびのびと効果的に描いてみたくもなります。
空と雲によって醸し出される自然の雰囲気を大事にした19世紀のイギリスの画家__ジョン・コンスタブルは、ある手紙の中で次のように書いていたとのことです。
____「空が基調となっていない風景というものは考えられない・・・、空こそは、自然の中において光の源泉であり、すべてを支配している。」_
昨年(2017年)5月23日に掲載したスケッチと同じ所、同じ方向のスケッチですが、別の山を描いたのかと思うような絵になりました。右手に絵筆、左手に双眼鏡を持ち、震える視野を通してのスケッチはなかなか難しいですが、変わった面白さもあります。