あなたのところに、私は、どのくらい居たのでしょうか。
帰り道、私は駅に向かって桜並木を歩いていました。
そして桜並木を抜けたところに、大きなマンションがありました。
こんなに近くなら、毎日あなたのところに行けるのに…と、ふと、そんなことを思ったのです。
私は駅に向かいながら、ふと目に止まった不動産屋を訪ねました。
「この近くのマンションかアパートで空きはありませんか」
そして私は、あなたの街に移り住むことになったのです。
あなたを少しでも近くに感じたくて、今年、私は、あなたの生まれ育った街へ越してきたのです。