「優しい時間」というテレビドラマをご存知でしょうか?
富良野の喫茶店「森の時計」が舞台で、主演は寺尾聡さん。
若かりしころの二宮君、長澤まさみさん、星野源さんなども出演しています。
森の時計は
「お客さん自身が豆を挽く」
というスタイルのお店。
静かにミルでコリコリと豆を挽いている映像が印象的でした。
家でコーヒーを淹れることに関して、
「家でドリップするのは手間でハードルが高い」
「家で挽きたて、淹れたてのコーヒーは贅沢だ」
「時間に余裕のある人しかできない」
こんな話をよく聞きます。
それは「森の時計」で人々がゆっくり過ごしているような映像が
頭の中に浮かぶからじゃないでしょうか?
実際はそんなことないんですよ。
↑コーヒー好きの日常の一端。
ぜんぜん優雅じゃありませんね笑
家でコーヒーを淹れる、といっても、
お湯を沸かしている間に計量、粉砕し準備完了。
あとは1〜2分かけてドリップするだけ。
目玉焼きを焼くのと、そう手間は変わらないと思います。
実際に家でドリップしている人の中には 、「森の時計」のようにゆっくり豆を挽いている人もいます。
それは、優雅な感じを出したいわけではなく、
「早く挽くと摩擦熱がが出てしまい、豆によくない」
ということを聞いたことがあるからだと思います。
でもこれって本当でしょうか?
石脇智広氏の「コーヒーこつの科学」によれば
“個人的には、10分を超える連続粉砕でもしない限りは、
摩擦熱の影響はないと考えている ”
と書かれています。
自分の経験からいっても挽く速度によって粉の様子や淹れ具合はそう変わりません。
「ミルで速く挽くとダメ」
このように、よく言われていることは、 ある状況の元では本当のことでも 、違う状況では当てはまらないことが多いです。
きっとどの業界でもあることだと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました
koichiro coffee 一戸