今日は、
「コーヒー豆にお湯を注ぐ時の
ポットの高さ」についてお話します。
以前、顔くらいの高さから
コーヒーにお湯を注いでいる人を見かけました。
高い位置からコーヒーを淹れている姿は
フォトジェニックではありますが、、、
KOICHIRO COFFEEの
ドリップ・コーチングでは
高い位置からお湯を注ぐことは
オススメしていません。
というのも、
お湯を注ぐ位置が高ければ高いほど
豆に与える刺激が強くなるからです。
(刺激が強くなると
苦味やエグミなど、雑味の多いコーヒーになります。)
刺激が強くなる理由を
自分の「手の甲」を使って実験してみましょう。
画像1:手に近い位置から水を注ぐ
画像1のように
水を注ぐ位置が
「手の甲に近い」場合と
画像2:手に離れた位置から水を注ぐ
画像2のように
水を注ぐ位置が
「手の甲から離れている」場合とでは、
肌に感じる刺激が大きく違います。
近いほど刺激が少なく
当たりが優しいのに対し、
遠いほど刺激が多く
当たりが強い。
これ、実際にやってみると
豆の気持ちが少し理解できます。
※熱湯での実験はお止め下さい
つまり、高い位置からお湯を注ぐと
豆は「イテテッ!」と刺激を受け
余分なガスと共に、雑味成分を多く出してしまうのです。
なので、
雑味成分を閉じ込め
良味成分だけを引き出すには、
ストレスフリーな状態を作ることが大事です。
コーヒー豆に近い位置から
細く優しい刺激の少ないお湯を注ぐ。
今この瞬間、豆は
どこに・どのくらいのスピードで
どのくらいの量のお湯がもらえたら
気持ちよく成分を出してくれるのか。
僕らは
腕利きの「豆」マッサージ師
にならなければいけないのです。